好調・巨人の開幕独走はあるのか?
だが、このまま開幕独走してしまうのか?と言えば、疑問は残る。 池田さんも、「どのチームも決め手には欠ける。今、トップの巨人も、最下位の横浜DeNAにもチャンスが残っているという状況に変わりはない。ギャレットも今のところ打っているが、ここからひと回りして対策、研究をされてくればどうなるか未知だ。そこで上をいく対応を見せれば本物だが。 シーズンを交流戦まで、交流戦、オールスターまで、オールスター後と、4つに分けるならば、今日からの阪神3連戦は、ひとつの分岐点となるだろう。そして、セ・リーグのチームには分が悪い交流戦までに、どれだけ巨人が貯金を稼いでおくかも、ペナントレースを占う意味で重要なポイントになると思う。中継ぎ、抑えも、強かったときの巨人のような絶対感もない。先発も足りない。またこの先、マイコラス、阿部という2人が戻ってきたときに、今のバランスを保てるのか、という問題もある」と、指摘した。 2日の広島戦では、黒田の圧巻の投球術に完封勝利を許したが、ああいう負け方を見ると巨人にも隙はあり、決して開幕独走間違いなしーーと浮かれる状況でもない。先発不足も深刻で、7日の阪神戦では、沖縄・北山高校から2013年にドラフト5位指名された3年目の平良をプロ初の先発抜擢する予定。 池田さんの言うように、今日5日からの東京ドームでの巨人―阪神の3連戦が、開幕独走できるかどうかを占う重要な“首位攻防戦”になりそうだ。