【阪神】岡田監督、森下翔太に異例の1時間密着指導「まだ一番のびしろある。打ち方覚えたら」
阪神岡田彰布監督(66)が19日、甲子園で行われた全体練習で森下翔太外野手(23)に約1時間におよぶ異例の打撃指導を施した。身ぶり手ぶりで約40分間指導した後、ティー打撃では自らバットを手に実践する熱の入れよう。岡田監督は「まだまだこれからの選手やからな。これからあいつが長いこと野球する中でなあ。このいまのスイングじゃ、絶対無理よ」と話し「まだ一番のびしろがあるからな。今のうちにちゃんとした打ち方を覚えたらもう、ずっと長いことできるようになるわけやから」と進化に期待した。 【写真】岡田監督の打撃指導を受ける森下翔太 阪神岡田監督の一問一答は以下の通り -森下はヘッドが走った状態で捉えられていない ヘッドとかお前、リストとか使うてないやんか。何回言うても、なあ。今年も、西武の時とかも室内であれやったけど、ちょっと呼んだりして。でもずっーと一緒やからなあ。ちょっと言うたくらいじゃ直らへん。 -あえて極端なことも いやいや、はよ、ちょうど試合もないからなあ。手を打たんと打てへんもん。 -少しは理解を示してくれた まだ分からんよ。そんなん、理解なんか。今までも理解できへんかったんやったんやから。 -本来は3番に入るような選手だからこそ いやいや、まだまだこれからの選手やからな。これからあいつが長いこと野球する中でなあ。この今のスイングじゃ、絶対無理よ。おーん。はっきり言うたるけど。 -岡田監督直々指導も珍しい 珍しいいうか、初めてよ。俺、グラウンドで指導するのなんか、初めてよ。監督になって。前の時も1回もしてない。グラウンドでは。室内ではなあ、やったのはあるけど。コーチにこうなってるから言うても、そんなんもなあ、言うても聞けへんのか、やれへんのか、それは分からへんけど。 -それだけ状態が深刻 深刻どころちゃうよ。そんなもんお前。 -あまり教わってこなかったこと 考え方の勘違いをしとんだよな。おーん。なんか福岡(ソフトバンク戦)で言われたらしいな。松中に。なんちゅうティー(打撃)をやってるんですかって、言われたって言うとったわ。平田(ヘッドコーチ)が。アメリカのあんなん、もうみんな誰もやってませんよって笑われた言うとった。 -入団当初からいつかはと思っていたのか。 いや、最初はそうでもなかったよ。あんなにそっくり返って打ってないよ、最初に入った時は。去年でもあんなにそってないよ。今年のキャンプからやろ。オフの間に何をしたかはしらんけど。ピート・ローズのバットまで持ってきて。おかしいやろ。 -ずっと気になっていた 気になっていたって、自分らで分からなあかんやろ、言うてるのは言うてるわけやからな、そんなの。 -指導中、森下は下に向けて打っているみたいですと言っていた。 全然、下に向けて打ってないやんか。レベルやんか。感覚がな。 -それぐらい意識してちょうどいい。 そうそう、そんなんあれやんか。悪いのは100直してもあかんよ、120くらいの感覚で直さんと。そういうのは、極端にやらんと直れへんよ。50のやつに、50しかないのに50を教えても100にはならんよ。120ぐらい教えんと、100には近づけへんよ、そんなもんは。 -ティー打撃ネットの1カ所と、長い棒も森下指導のために準備したのか そうや。長い棒を振らせてみ? こんなんして振ってるやろ? 誰が見てもわかるやろ? あれがまともにレベルで振っている感覚なんやから、根本的におかしいやろ?。 -以前からこの2日を使って指導する予定だった 毎日試合があったら、出てたら、なかなかなあ。 -まず1人1人が状態を上げてくることが前提 いやいや、まだ一番のびしろがあるからな。これからの選手やん、まだ2年目やんか。今のうちにちゃんとした打ち方な、覚えたらもう、そんなんずっと長いことできるようになるわけやから。試行錯誤しながら試合やってもうたら困るよ、はっきり言うて。あいつ、そんな感じやったな。毎日毎日なんかな、考えながら徐々にとか、そんなんまず自分の形を作ることやんか。 そんなんいちいち5つも6つも考えながら打席なんか立たれへんよ。来たボール打つしかないんやから打席立ったら。そんな考えて打席立っとったら打てるかいな、迷うて。そんなもん体が反応して打つわけやんか、打席の中で。分からへん0コンマ何秒やで、はっきり言うて。0コンマ何秒の差な、真っすぐと変化球の違いを体の反応で打つしかないわけやからさ、頭で考えてられへんわけやからな。 ええスイングを染みこませといたら、それで打てるわけやから。今のはちょっと変な打ち方やな、悪いなの繰り返しやんか、結局。そんなことを考えて、毎日試合あるのにバッティングなんかでけへん。 -監督になってボール打ったのも初めてでは ああ。久しぶりに汗かいたわ。もうノックバットしか振れへんで。