「全部ネガティブだった」 佐藤心結がプロ3年目でつかんだ涙の初優勝
首位スタートながら前半2番でボギーを喫し、首位を走る河本結との差が一時3打に広がった前半は「シンプルに考えられていなかった」と笑う。「正直なところ厳しい」と思いながらも、11番(パー5)でバーディを奪い、ボギーを喫した河本に1打差に迫ったことで気持ちは落ち着いた。14番で5mのバーディパットを沈めて首位に並んで以降は、渋野日向子らと優勝争いを演じた2021年大会の記憶も蘇りながら「楽しく、ワクワクした感覚」で回ったという。17番までの4連続バーディで混戦を一気に抜け出した。 3年前にプレーオフ2ホール目で敗れ、悔し涙を流した舞台でプロ初優勝を挙げた。「やっと1勝できた。(これで)スタートライン」と顔を上げる目線の先には、海外ツアーもある。「最終的には海外メジャーとかを見据えながらやりたい。いずれかは自分も海外に行きたい。勝てて解放されたじゃないけど、肩の荷が下りました」と晴れやかな表情で話した。(静岡県裾野市/石井操)