ドバイ発信のサステナブルチョコレート。ファクトリーでオリジナルの味を体験!
ミシュラン・ドバイが昨年スタートし、レストランシーンがかつてないほど盛り上がりを見せているドバイ。輸入食材に頼りがちだった砂漠の国から、地産地消を目指す方向へと舵も切られています。そんなドバイに世界が注目するチョコレートファクトリー〈Co Chocolat(コ・ショコラ)〉があると聞き、早速訪問。工場の様子とオリジナルチョコレート作り体験をレポートします。
女性起業家による、中東初のファーム・トゥ・チョコレート工場。
〈コ・ショコラ〉は、フィリピン出身のイマン&ルチー・スグイタン姉妹によって設立された、カカオ栽培から製品化まで一貫して行う“ファーム・トゥ・バー”のチョコレートファクトリーです。姉妹は糖尿病で大好きなチョコレートが食べられなくなってしまった母親のために、糖尿病患者でも食べられるヘルシーでサステナブルなチョコレートを作ろうと決意し、まずはカカオの木の研究に取り組みました。
その後、児童労働や自然破壊とは無縁のフィリピンのカカオ農場と関係を築き、エシカルな生産方法で良質なカカオを育ててもらうことに。収穫されたカカオは現地でカカオニブにされ、ドバイのファクトリーに運ばれます。精製した砂糖は使わず、ココナッツシュガー、デーツ、フルーツなど天然の甘みを加え、ハーブやスパイス、ナッツ類、スーパーフードで味に深みを与えてチョコレートに。レシピはすべて、ショコラティエのルチーさんが考案しています。
オリジナルの味が作れるチョコレート作りを体験。
ファクトリーツアーに合わせ、カフェでは自分だけのオリジナルチョコレート作りも体験できます(有料・要予約)。ダークチョコレートに、好みのナッツやスーパーフード、スパイスを加えて固まるのを待ち、型から出したら丁寧にパッケージングして完成。どんな味のチョコレートになるのか、とてもワクワクします。
店頭に並ぶチョコレート・バーのパッケージには、カカオが採れた畑の名前が明記されています。「チョコレートの売り上げが多くなればなるほど、生産者も豊かになれるシステムをつくりあげています」とイマンさん。シングルオリジンのカカオに、血糖の急上昇を防ぐ低GI値のココナッツシュガーやきび砂糖を加え、スーパーフードやローファットナッツをふんだんに混ぜたチョコレートは、ヘルシーで美味なものばかり。ミルクを使わないので、ヴィーガン対応にもなっています。