京都「先斗町歌舞練場」で伝統文化と最新テクノロジーが融合、OSK歌劇団と舞妓が光の舞踏で魅せる
最先端の照明演出をバックに、OSK日本歌劇団と京都の芸舞妓・島根県西部の石見神楽を融合させた舞台『ZIPANGU 光が彩る演舞祭』が12月7日、京都「先斗町歌舞練場」(京都市中京区)で開幕した。 【写真】芸舞妓の踊り OSKは、現在放送中の連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)主人公のモデル・笠置シヅ子が在籍(当時は松竹楽劇部)したことで注目を集めている日本少女歌劇の名門で、2022年に100周年を迎えた。 7日の初日には、娘役トップの千咲(ちさき)えみらスターたちが出演。源義経や織田信長に扮して華麗な剣舞を披露、美しい歌声を客席に響かせた。共演した芸舞妓たちは、普段から歌舞練場で伝統継承に努めており、毎春おこなわれる『鴨川をどり』は、約150年続く京の風物詩となっている。日本神話に題を取り、華やかな衣装と面をかぶる石見神楽の面々は、全身をLED電球で装飾された約17メートルある大蛇を軽々と舞台で動かしてみせた。 これらを彩ったのが、テクノロジーを駆使したステージを得意とするクリエイティブ集団・MPLUSPLUSによる演出。舞い散る花びらや燃え盛る炎などを、本物かと見違えるほどの見事な電飾照明でステージに描いた。 公演は11日まで。一般チケット(当日8800円)は全席自由席。スペシャル体験チケット(当日1万2100円)は1階前方の座席が用意されるほか、公演専用の「光るはっぴ」を着てイマーシブ体験キャストと街歩きできる特典も。また、VIPチケット(当日3万3000円)は、舞妓さんによるおもてなしや桟敷席でのご鑑賞、オリジナルはっぴ(数量限定)がセットになっている。チケットは公式サイトにて発売中。 取材・文・写真/小根盛古