仕事を辞めたいのに辞められない時、やってみてほしい「3つのアクション」
ここ数年間で大勢の人が仕事を辞めました。この現象は「大退職時代(The Great Resignation)」として知られています。そして昨年以来、私たちは「大再編成時代(The Great Reshuffle)」についても知りました。働く人が職を転々としたり、業界そのものを渡り歩いたりする現象です。 はっきりしているのは、かつてこれほどたくさんの人が、何か違う仕事を求めてそれまでの職を離れたことはなかった、ということ。 一方、耳にする機会がかなり減ったのが、仕事を辞めたいけれど辞められない人たちのことです。
身動きが取れない人の原因は?
彼らは、個人的なことから仕事のことまで、さまざまな理由で今の仕事を辞められません。 そうした状況の人がどれくらいいるか統計を取るのは難しいですが、このような「身動きが取れない人」は確実に存在します。 私も彼らと仕事をしていますし、恐らくあなたも何人か知っているはず。あるいは、あなた自身がその1人かもしれませんね。 離職できない人は、しばしば別の仕事を見つける気概や粘り強さ、勇気が足りないと非難されたり、状況を変えられないと決めつけて犠牲者ぶっていると責められたりします。 よく理解していない人も多いかもしれませんが、雇用者側が提供する福利厚生が、従業員を首輪と鎖のようにつなぐ場合があります。そして、やりたくない仕事やうんざりする職場環境に縛りつけてしまうのです。 社員を縛り付ける「福利厚生」の罠 例を挙げましょう。 私が以前一緒に仕事をしていたクライアントは、配偶者が健康を損ねて、会社が提供する健康保険を使っていたがために、劣悪な環境での仕事を辞められませんでした。 家族の健康は何より大事であるうえに、補償内容が手厚かったこともあり、離職できなかったよう。 別のクライアントは、会社の教育支援制度を使って学位を取得しており、5年以内に退職すると返済義務が生じるため、辞められませんでした。 どちらも身動きが取れない状況だったのです。 離職できない理由は、ほかにもいろいろあります。中には、変化が怖いからという理由もあるでしょう。辞めたいのに辞められないのは、ストレスが大きいものです。気が滅入ってしまうことだってあるはず。 そういう時は、自分を労わることを第一に考えてください。今回用意したアドバイスは次の3つです。