【オーストラリア】明治傘下製薬社、豪製コロナワクチン供給へ
オーストラリアの製薬大手CSLと米新興バイオ企業アークトゥルス・セラピューティクスが製造する、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の亜種「JN.1」系統対応ワクチン「コスタイベ(KOSTAIVE)筋注用」について、日本の独占販売権を保有する明治ホールディングスの製薬子会社Meiji Seikaファルマ(東京都中央区)が、来月にも供給を開始することが分かった。 Meiji Seikaファルマは昨年11月、厚生労働省から同ワクチンの国内製造販売承認を取得していた。ただ、2024/25年度の政府の予防接種プログラムが、JN.1系統をターゲットとしていることを受け、対応に向け調整を進め、一部変更承認申請を行っていた。 接種対象は18歳以上の成人。免疫持続期間は最長1年とされ、定期的な予防が必要な高リスクの高齢者に向けた、新たな選択肢として期待されている。 同ワクチンは、世界で初めてとなる「自己増幅型メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン(sa―mRNA)」で、接種したウイルスのmRNAが体内で自己増幅するよう設計されている。「レプリコン・ワクチン」とも呼ばれ、これまでのmRNAワクチンと比較して、少量で長期間効果が持続するのが特徴。 ■ソニーとメルボ大が提携 ソニーグループとメルボルン大学は、先進的な外科手術トレーニングの開発に向け、共同研究契約を締結した。一部の外科的処置について、専門医に代わって他の医療従事者が行えるよう技術の習得を支援し、外科手術需要の増加に対応する狙い。