【速報 ジロ・デ・イタリア2024】今大会初の逃げ切り勝利を成し遂げたのはバンジャマン・トマ/第5ステージ
山岳賞 1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)51 Pts 2 リリアン・カルメジャーヌ(フランス/アンテルマルシェ・ワンティ)32 Pts 3 ダニエル・マルティネス(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ)26 Pts
ヤングライダー賞 1 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)in 19h 20' 10'' 2 アレックス・ボーダン(フランス/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 00' 45'' 3 マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 49''
チーム総合順位 1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 58h 02' 47'' 2 アスタナカザクスタン(カザフスタン)+ 00' 14'' 3 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00' 55''
リタイア 96 アドリアン・プティ(フランス/アンテルマルシェ・ワンティ)
5月9日(木) 第6ステージ ヴィアレッジョ > ラポラーノ・テルメ 180 km(丘陵 ★★★☆☆/獲得標高 1900 m) うねる道、白い道、忘れられた道、そして壁 注文の多いステージ。トスカーナの大地を駆け抜けるコースは、無数のうねりをはらみ、ストラーデ・ビアンケでおなじみの「白い道」も待ち受ける。勝者に求められるのはタフな脚と、グラベルを乗りこなす技術と、なにより、あらゆるトラブルを拒絶する強運。特に総合本命たちは、小さな不運で大きなタイムを失ってしまわぬよう、細心の注意を払わねばならない。 『蝶々夫人』や『トゥーランドット』で知られる作曲家ジャコモ・プッチーニが暮らし、愛し、その名を冠するトーレ・デル・ラーゴ・プッチーニへ、プッチーニ没後100周年の今年、創設115年のジロはオマージュを捧げる。そのヴィアレッジョの小さな集落から南東へ進路を取ると、序盤70kmはひたすら平地を急ぐ。 コース真ん中の4級山岳は、丘陵地帯の入り口に過ぎない。そこから小さな起伏をいくつもこなし、ラスト50km、いよいよプロトンは計3セクター・通算11.3kmの未舗装路へと飛び込んでいく。 序盤の2セクターは、ストラーデ・ビアンケでも1番目と2番目に登場することでおなじみ。ただ1番目は3月には使われないゾーンへも足を踏み入れ、距離は2.1km→4.4kmと2倍に。その上、間髪入れずに、続く全長4.8kmのセクターへと突入する。第2番目のセクターの終わりには、4級山岳グロッティが立ちはだかる。登坂距離3.4km・平均勾配4.9%の白い坂道は、最大勾配15%まで跳ね上がる。 一方で残り18km地点から始まる第3セクターは、開催委員会曰く「忘れられた道」。ストラーデ・ビアンケを2度制したタデイ・ポガチャルにとっても未知の未舗装路は、全長2.4km。小さく曲がりくねり、勾配5%前後の上りも顔を出すのだとか。 ラスト15.5kmで白い道には完全に別れを告げるが、トリッキーな1日が終わったわけではない。ラポラーノ・テルメにたどり着く寸前、小さな「壁」が、グラベルで疲弊しきった脚を襲う。全長1.2km・平均勾配8.4%の坂道の終わりは、勾配18%超・最大20%にも至るという!壁をよじ登ったら、フィニッシュまでは4.2km。あとはひたすら全速疾走だ。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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