「東大で一番頭が悪い自信があります」偏差値35から2浪して入学した学生社長が、年商1億円を達成できた理由
「投資したい」従業員に300万円渡した
――なるほど。これまでにどんな「願い」があったのでしょうか? 西岡:様々です。これは会社と関係ない話ではありますが、面接で「投資にチャレンジしたいからお金をください」って言われたから、個人の資産から300万渡したこともあります。 でも、東大生って利他的な「願い」を言う人が多いですね。「今の教育を受けている子どもたちが、こんなことを教えてもらっていないままなのは不憫でならないから、社会を変えたい」とか。ずっと不登校だったのに東大に来て、「自分の経験はつらかったから、不登校ゼロ社会を目指したい」という人もいました。 ぶっちゃけ、「お金が欲しい」とかの方が楽で良いんですけど、こういう複雑な要求をされると、どうやって叶えようか考えないといけないので大変です。でも、それが楽しいんですよね。
「面白い子と出会えるか」が最優先
――「投資したいから」で300万円ですか。お財布事情が心配になりますが……。 西岡:会社の収支はともかく、僕個人の収支は全くあってないでしょうね(笑)。それ以外にも毎年4月頃には色々な新入生とあって、毎日のようにご飯を奢っています。 4月単月だと、食事代だけで50万くらいは飛びますね。それは会社の経費にはしてないですけどね。でも、そこから面白い子と出会えることもあるので、いいんです。 ――投資をして「還ってきたな」と思うときはありますか? 西岡:もちろん、新入生みんなが面白い子ってわけではありません。ただ、奢った子の友達がめちゃくちゃ面白いことを考えてるってパターンも多いんです。 それに、東大生たちのやりたいことは、大抵うちの会社の方針とあっていて、会社的にもプラスに働くことも多い。だから、とにかく出会いを増やすことが重要ですし、そのために支出を惜しんではいけないと考えています。
「誰かと遊ぶ」ことに慣れていない東大生
――西岡さんからみた東大生は、どのような印象を受けますか? 西岡:とにかく頭良くて、置いてかれてしまう場合がめちゃくちゃ多いですね。でも僕も僕で、「東大生の弱点」みたいなものは見えるんです。 例えば、やっぱり遊びを知らない人が多いように感じます。お金を持っているのかもしれないけれど、使い方が下手。 順位やスコアなんて気にしないで、親睦会のようにワイワイやろう!ってスタンスのゲーム大会で、死ぬ気で1位を獲りに来るような子もいます。別に悪いことではないんですが、「誰かと遊ぶ」ことに慣れていないように見える。僕は遊んで生きてきたと思っているので、「どうやって生きてきたんだろう?」と不思議に見えることもしばしばです。 ですから、いまは東大生たちを遊びに誘うことが楽しい。グランピングとかゲーム大会を定期的に企画して、息抜きとか親睦会ついでに、「遊び」について知ってもらう機会を設けています。