街中キャンプいかが 根室でRVパークみどりオープン
北海道根室市中心部にオートキャンプ場が誕生した。「RVパークみどり」(緑町1)は、電源や炊事場などを備えた約1800平方㍍の施設。運営する林建設工業の林栄太郎社長(56)は「街中に人を呼び込むきっかけになれば」と、コロナ後に客足が遠のく中心部への入り込み増に期待を込めている。 「RVパークみどり」は旧やちだ靴店、伊沢書店跡の空き地で、所有者から一括購入し整備を進めていたもので、日本RV協会に加盟し1日にオープンを迎えた。 施設はキャンピングカー10台が利用でき、うち8台分には電源設備(無料)も備える。温水の使える炊事場、終日利用の温水洗浄付きトイレ2カ所、無料のごみ処理とキャンピングカーに付きものの生活排水やトイレの排水ができるダンプステーションも備える。 日よけや雨よけのサイドオーニング、車外テーブルの利用も可能。サイト1区画は横5㍍、長さ8㍍、高さは制限無し。1区画1泊4000円。チェックインは午後1時~同5時、チェックアウトは午前11時。スタッフが午前8時~午後5時まで常駐するが、予約は電話で行う。 オートキャンプ場といえば郊外がほとんど。林社長自身キャンピングカーオーナーで、他地域の施設を利用しながら「街中にあれば」と思っていたとし、数年前から街中キャンプ場の構想を温めていた。「ここは周辺に飲食店も多く、施設利用者が周辺に足を運んでくれれば街のにぎわいにもなる」と期待を込める。 市内はキャンプ場がなく、車中泊は道の駅スワン44ねむろをはじめ、明治公園、総合運動公園の駐車場がキャンピングカーのメッカだが、いずれも市中心部から外れている。多くのオートキャンパーが訪れることで知られる根室かに祭り(8月31、9月1日)、根室さんま祭り(10月5、6日)で人気を呼びそうだ。 予約、問い合わせは担当スタッフ090(2691)3797へ。
釧路新聞