逆転勝訴した1型糖尿病の患者「やっと私たちの病気のことを認めてくれた」 障害基礎年金の支給を再開するよう国に命じる 大阪高裁
「“地道に殺されていく”というか…」お金を切りつめる日々 迎えた2審判決
障害基礎年金の支給を打ち切られてから7年あまり。滝谷さんは、お金を切りつめる日々が続いています。 (滝谷香さん)「医療費がかかっちゃうので、注射の針とか血糖測定器の針も、本当はいけないんですが、何回も使っているのがいまの現状です」 網膜症などの合併症が進行すれば、その治療費ものしかかってくるため、不安は募るばかりです。 (滝谷香さん)「“地道に殺されていく”というか、命が短くなっているのかなとすごく思う」 1審判決を不服として控訴した滝谷さんら8人の患者。迎えた今年4月19日の判決は… (記者リポート)「完全勝訴です。患者全員が逆転勝訴です」 大阪高裁は19日の判決で「8人の血糖コントロールの状態や生活の状況などを詳細に検討すれば、『日常生活が著しい制限を受ける』程度、つまり(障害等級)2級にあたる」と判断。国に対し、8人全員に障害基礎年金の支給を再開するよう命じました。 (滝谷香さん)「いままで長い戦いではあったけれど、やっと私たちの病気のことを認めてくれたんだって、すごくうれしくなったし、あきらめずに戦ってこられて、頑張ってこられてよかったなって、まずは思いました」