「Bonobo presents OUTLIER」至高のオールナイトイベントに絶対行くべき7つの理由
エモーショナルでシネマティックなエレクトロニックミュージックで日本でも人気のボノボが主宰し、自らゲストのキュレーションも務めるオールナイトイベント「Bonobo presents OUTLIER」が5月17日(土)に日本初開催される。会場は渋谷のSpotify O-EAST~duo MUSIC EXCHANGE~東間屋。3ステージを繋いでの同時開催だ。主宰のボノボを筆頭にソフィア・コルテシスやケリー・リー・オーウェンスなど、DJのラインナップも豪華絢爛。このスペシャルなイベントの開催を前に、その見所や背景の紹介を7つの切り口からお届けする。 【画像を見る】ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高の500曲」
1. ボノボは静かに世界を制したビッグネーム
まずは、主宰者ボノボの海外での立ち位置を改めて押さえておきたい。もし彼のことをただのベテランの中堅と思っていたら大間違い。Mix Mag誌は2017年の時点で、「ボノボはひっそりと、こんにちのダンスミュージックでもっともビッグなアクトになった」と評している。 「もっともビッグ」と断言するのは語弊があるかもしれないが、ボノボがれっきとしたビッグネームであることは間違いない。直近のアルバム二作、『Migration』(2017年)と『Fragments』(2022年)はともに全英5位。ロンドンでは単独で2~3万人の観客をコンスタントに動員できるアリーナアーティストである。 アメリカでも熱心なファンベースを持ち、アリーナ~ホールツアーを周れるほど。アルバムはビルボード総合チャートに二作ランクインし、グラミー賞には7回ノミネート。2010年代のEDMなど大会場向けにポップ化した音楽を除けば、欧州のダンスアクトがアメリカでこのように成功するのは稀だろう。 上の引用でMix Mag誌が「ひっそりと(quietly)」と表現したように、ボノボはハイプな音楽トレンドに一度も乗ることなく、ライブや作品の完成度の高さが口コミで地道に広がったことで、世界的なビッグネームにまで上り詰めた。こうしたユニークな成功の軌跡を描くダンスアクトは、ほかになかなか思い当たらない。その意味において、ボノボは唯一無二の存在である。