「堂々たる態度の芸能人への憧れがある」赤間麻里子の主婦マインドが生んだ、あくの強いキャラのエッセンス。話題のあの動画の裏側とは
俳優の赤間麻里子さんは、縦型ショートドラマを配信する「こねこフィルム」で、コンビニで年齢確認されるマダムを演じ、そのキャッチーながら重厚で巧みな演技力が大きな話題となりました。最近でも連続テレビ小説『虎に翼』や『海に眠るダイヤモンド』(TBS)など話題作への出演が相次いでいる赤間さんですが、10代から無名塾で演技を学び、30代の時は子育てに専念。仕事復帰し、映画デビューを果たした矢先に乳がんが発覚するなど、ここまでの道のりは決して平たんなものではありませんでした。インタビューの最終回はこねこフィルムでの活動についてお話を伺いました。 無名塾時代の秘蔵写真 赤間麻里子 無名塾出身。こねこフィルムでの「年齢確認」の動画が大きな話題に。映画『わが母の記』、連続テレビ小説『虎に翼』、『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)など話題作に数多く出演。
とさかヘアの秘密
ーーこねこフィルムで、マダムがコンビニの店員に年齢確認をされ、最初はつっけんどんな態度を取るものの、17歳の扱いを受けるうちに少女のようになっていく、という動画が大きな話題となりました。赤間さんが出演されるこねこフィルムの作品はどれも人気が高いですが、あれはアドリブなんでしょうか? 赤間麻里子さん(以下、赤間):決められた台本はないですが、アドリブではありません。いちどは役者がアドリブでやってみますが、このキャラクターがこれを言ったら面白い、もっと的確な言葉はないか、こんなアクションをしてみたらどうだろうか、とみんなで考え、その場で練って練って作っていくんです。最初は10分近く芝居をしてしまうこともあったりします。でもそこから3分以内にするために、これはいらない、この言葉は大切だから入れないと、こういうリアクションをしないと、と磨きあげていきます。 ーー「年齢確認」の動画のマダムのとさかヘアがとても気になったんですけど、何であの髪型になったんですか? 赤間:ヘアメイクは自分たちがオーダーするんですけど、心のささくれが全部頭に出てるようにしたいんです、とお願いしました。 ーー赤間さんの役はどれも髪を遊びがちですよね。 赤間:なんかマダムって、なればなるほど頭って大きくなるんじゃないかなって、そういう印象があるんですよ。 ーー顔より大きくなってますよね。 赤間:したくなっちゃうんです(笑)。