<挑む・センバツ2023東邦>9人の女子マネジャー 甲子園での勝利信じ お湯や補食、ティー投げ /愛知
センバツ出場を決めた東邦。約50人の選手を支えるのは9人の女子マネジャーだ。選手たちのドリンクや練習の合間に食べる「補食」を準備するほか、マネジャーもノックやティーバッティングなどに参加。限られた時間の中で選手たちが最大限の練習をこなせるよう奮闘している。【森田采花】 マネジャーたちは東郷町にある同校グラウンドに到着すると、補食の準備を始める。用意するのはバナナチップスやナッツ、黒糖。夏場は塩分を摂取してもらうため、スポーツドリンクも用意する。 センバツに向けたこの時期に準備するのはお湯。厳しい冷え込みの中、練習でかじかんだ手を温められるよう、保温ボックスにたっぷりのお湯をはっている。 練習にも積極的に参加している。選手のティーバッティングのため、すぐそばから下手でボールを投げる「ティー投げ」を担当。キャッチャー用のマスクをかぶり黙々とボールを放り続ける。明石実也さん(2年)は「最初はボールがいろんな方向に飛んでいってしまって選手に迷惑をかけた」という。入部から約半年間投げ続け、ようやく左右どこにでも投げられるようになった。 石川瑛貴主将(2年)は「マネジャーのおかげで練習がはかどる。バッティングに付き合ってくれるのが一番うれしい」と話す。 明石さんは「選手の短い練習時間で迷惑をかけないようにしたい。甲子園で良い結果を残してもらえるよう支えます」と意気込む。マネジャーも全国の舞台に向け、選手とともに鍛錬を積んでいる。