「ハリウッドスターが戦々恐々」とする“ディディ”ことショーン・コムズ性的暴行事件での「証人喚問」
ラッパーで米音楽業界の大物ショーン・コムズ被告が、複数の女性に対する性的暴行などで逮捕、起訴された。その後、新たに120人以上の被害者が性的虐待を受けたとしてコムズを相手取って民事訴訟を起こすことが明らかになり、全米を揺るがす大事件に発展している。 【やばっ…写真あり】ハリウッド俳優ショーン・ペンが19歳年下彼女とお尻モミモミ「路チュー姿」 コムズは『パフ・ダディ』や『ディディ(Diddy)』などの名義でも活躍しており、その名で覚えている人も多いはずだ。 そうしたなか、ハリウッドのトップスターたちが怯えて沈黙しているという。 ◆「ホワイト・パーティー」での“ご乱交” 『Radar Online』などによれば、コムズが人身売買、性的暴行、恐喝、誘拐、その他の凶悪犯罪で逮捕されたことで、コムズのパーティーに参加したことがあるセレブたちが、証人として法廷に呼び出されるのを恐れているという。 コムズは、セレブたちをニューヨーク州ハンプトンズの豪邸やビバリーヒルズの自宅に招き、伝説的な「ホワイト・パーティー」を開いていたことで知られている。 その乱痴気騒ぎのパーティーは、ドラッグやスケスケの衣装の女性が仕込まれ、シャンパンの大瓶を延々と飲み続ける“乱交パーティー”など、その内容は多岐にわたるという。 「コムズと夜を徹してパーティーをしているところを写真に撮られたハリウッドセレブは数知れません。今、名前が取り沙汰されている有名どころだけでも、コムズの元恋人で歌手・女優のジェニファー・ロペス、米人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で知られる女優のサラ・ジェシカ・パーカー。歌姫ビヨンセと夫でラッパーのジェイ・Zや俳優のアシュトン・カッチャー、ジャスティン・ビーバーなどなど、音楽関係者や俳優など芸能界のセレブがずらり。しかも、芸能人だけでなく、実業家のマーサ・スチュワートの名前も出ていますね」(女性誌記者) レオナルド・ディカプリオも「ホワイト・パーティー」に参加していたことが報じられている一人。1998年にイースト・ハンプトンにあるコムズの自宅で開催されたパーティーで、笑いながらタバコを吸っている写真が英紙デイリー・メールに掲載されたことがあった。 ディカプリオの関係者は 「ディカプリオはコムズの事件とはまったく関係ありません。彼は2000年代初頭にコムズのパーティーに何度か出席しましたが、数多くの参加者の1人にすぎません」 とマスコミの取材に対し、事件への関与を強く否定。 「20年以上前の数枚の写真に基づいて、彼がこの事件に巻き込まれたと決めつけるのは馬鹿げています」 としている。 ◆コムズとのつながりが“破滅”のきっかけに コムズが主催したパーティーについて詳しいハリウッドの事情通は、前出の『Radar Online』の取材に、 「『ホワイト・パーティー』は、スターや社交界の名士たちにとって、コムズの贅沢な世界を体験するいい機会だったんです。参加するセレブらは王族のように扱われ、そのパーティーに参加するのが大好きでした」 と指摘した。だが、コムズの事件が発覚したことで、参加したスターたちは、 「ハリウッドには、証言を求められることを恐れている人が何十人もいます。コムズとのつながりが公になれば、破滅を招くかもしれないと怯えているのです」(同・事情通) という。 連邦捜査官がコムズの豪邸の家宅捜索でビデオを押収したと報じられた。ある有名セレブとコムズの“ベッド・ビデオ”の存在も取りざたされている。さらにはコムズと3人のセレブのセックステープが存在するとも報じられた。 コムズは’90年代からラッパーとして活躍し、マライア・キャリーなどの楽曲のプロデュースをするなど米音楽界に大きな影響力を持っていた。コムズが代表を務める会社の従業員も犯行に関与しており、検察は 「ビジネス帝国を女性の性的搾取に利用した」 と指摘。最高で終身刑の可能性があるという。 だがコムズの弁護士は、 「コムズ氏は、未成年者を含む誰かを性的虐待したといういかなる主張も、虚偽であり中傷であるとして、断固として否定します」 と疑惑を否定している。 コムズの性的暴行事件は、ハリウッドの大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタイン受刑者による複数の女優などに対する性的加害事件を超える大規模な事件に発展している。ハリウッドスターらの証人喚問の可能性も指摘されており、前代未聞の大量性加害裁判の行方に全米の注目が集まっている――。 文:阪本良(ライター、『東京スポーツ新聞社』元・文化社会部部長)
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