EV充電サービス、JAF熊本支部が試験運用を開始 ガス欠ならぬ「電欠」に対応
日本自動車連盟(JAF)熊本支部は、ガス欠ならぬ「電欠」で走行できなくなった電気自動車(EV)に、その場で充電する「EV充電サービス」の試験運用を始めた。車を充電スポットまで運ぶ手間を省き、迅速に救援する狙い。 JAFが昨年度、全国で受けたEVの救援依頼は8625件。このうち975件(約11%)は「駆動用電池切れ(電欠)」が原因だった。EVの普及に伴い、電欠による救援依頼は今後も増加が予想される。 JAF熊本支部は保有するレッカー車10台のうち1台に充電機材を装備し、3月下旬から試行。約20分間で4キロワット充電し、約20キロ走行できる。これまでは電欠した車を最寄りの充電スポットまで搬送していたが、その場で充電することで救援時間を大幅短縮できる。九州では福岡でも実施中で、利用実績や課題を分析して全国で展開する予定。 5月26日現在、熊本では利用実績はないが、JAF熊本支部の松永教裕さん(53)は「EVで出掛ける前は充電の確認を。万一、電欠になったら頼ってほしい」と呼びかけている。(遠山和泉)