水俣病実態知り「解決へ」と訴え 発言遮断問題受け国会内で集会
水俣病関係団体と伊藤信太郎環境相との懇談で被害者側の発言を遮った問題を受け、被害の実態を広く知ってほしいと、国会内で5日、集会が開かれた。被害者団体は「この機会を捉えて、解決へ」と訴えた。 集会には、2009年の特別措置法に基づく救済策の対象外になるなどした人が起こした訴訟の原告らも参加。昨年9月の大阪地裁判決で罹患を認められた原告の松原美里さん(54)は、家族の中で自身だけ特措法の救済から漏れたとし「(水俣病被害者の)ひどい扱いをやめるよう働きかけて」と呼びかけた。 熊本県水俣市に住む胎児性水俣病患者の松永幸一郎さん(60)は「患者の思いを聞いてほしい」と話した。