人身事故が多発、JR総武線・新小岩駅がようやくホームドア設置へ
事故抑止に努めてきた新小岩駅
新小岩駅では、警備員をホーム上に常駐させたり、心が落ち着くという青みがかった光でホームを照らすよう工夫したりするなど、自殺抑止に努めてきたが、それでも100%は防ぎきれずにいた。 自ら人身事故の処理にあたったこともあるという先の駅員は「寝れないぐらいショックを受ける。積み重なって、会社にこなくなった若いやつもいた。遺族への請求はどこの会社も必ずやる。振替乗車の輸送費、人件費、かかったものは遺族へ請求しますよ」と事故防止を訴えた。 葛飾区では2012年にホームドアの優先的な設置を求める意見書を首相、国交相、都知事あてに提出。2015年3月になって、JR東日本は、新小岩駅へのホームドア導入に関する設計を進めることを発表。ようやく地元の声が届いた形だ。 昨年からは、南北をつなぐ自由通路を設けるための工事も本格化した。事故抑止のために設置されるホームドアは、当初の予定を早め、2018年度中には使用開始を目指す。