BR東京戦に向けて調整する埼玉の坂手淳史主将（カメラ・大谷翔太）

　ラグビー・リーグワン１部で２季ぶりの優勝を目指す埼玉（旧パナソニック）は、レギュラーシーズン１３連勝をかけＢＲ東京（旧リコー）戦（１２日、秩父宮）に臨む。６日の相模原戦（５３〇１２）後に上位４チームによるプレーオフ進出を決めた中、先発するフッカーの坂手淳史主将が１０日、クラブハウスで取材に応じ「僕らが求めているのはその先。プレーオフ進出が目的ではないので、しっかり成長していけたら」と表情を引き締めた。 　埼玉は今季、開幕から無傷の１２連勝。昨年１２月の第３節では、ＢＲ東京を４４―１７で退けている。「ＢＲ東京にはアイザック（・ルーカス）を含めていいランナー、強いランナーがたくさんいる。自分たちの守りとして穴を開けないという所を目標に、つながりを持ってやることが大事」と坂手。この日、熊谷市内で行った練習では、全体練習後にも個人でタックル練習を敢行。隙のないチームの空気感を感じさせた。 　リーグワン２連覇をかけた昨季は、決勝で東京ベイ（旧クボタ）に１５―１７で敗戦。常勝軍団として「少し、おごりがあった」としつつ「今年は皆が１試合、１試合をどう戦うかに集中しているので。それが今のチームの強さにつながっている」と言う。主将として率いる残り４節へ「このチームに貢献したいという思いが強い。いい状態で試合に臨みたい」と気持ちを高めた。