千枚田、今年も実りを 4月初旬通水 県「復興のシンボルに」
●県議会一般質問 能登半島地震で被害を受けた輪島市の国名勝・白米(しろよね)千枚田が4月から営農再開することになった。29日に再開した石川県議会2月定例会で、馳浩知事は宮下正博氏(自民)の一般質問に対し、応急復旧により4月初旬に通水できるめどが立ったと報告し、「復興のシンボルにしたいと強い要請がある。四季折々の絶景が再びみられるよう復旧に取り組む」と述べた。 馳知事は、白米千枚田景勝保存協議会から「できる範囲で田植えを行いたい。昔ながらの工法で人力により農地を復旧したい」との要望があるとし、輪島市や地元関係者と営農再開に向けたスケジュール調整を進めるとした。 ●輪島港応急復旧4月上旬に完了 約200隻の漁船が座礁などで出航できない輪島港の復旧に向け、県が進めている港内の物揚場の応急復旧が3月上旬に完了する。今後、製氷施設や給油施設の修繕を進める。 輪島港など能登6市町の港の復興を目指し、県と国、漁業関係者で協議会を設け、3月中に第1回の会合を開くとした。 被災者のための仮設住宅に関し、輪島市で3月末までに1900戸の着工を目指す。県全体では4600戸を目標とする。 仮設住宅に、ペットと同居を希望する人が入れるよう、市町に対して募集時に配慮するよう依頼した。田中美絵子氏(未来石川)の一般質問に対し、馳知事が答弁した。