【横浜好き】一軍復帰した度会隆輝が活躍、交流戦を怒涛の7連勝
◆父・博文さんに「父の日のプレゼント」 カードが変わって14日の西武戦も2番で4打数2安打1四球と、2試合連続のマルチ安打を記録。3回の第2打席、2死2・3塁の場面で西武先発・青山美夏人から三遊間へ先制点となるタイムリー内野安打、同点の6回には先頭打者としてセンターへの安打で出塁し、勝ち越し点となるホームを踏んだ。
15日は5打席で1安打のみだったが、3回1・2塁の場面でのサードゴロが三塁走者の森敬斗の好走塁もあり1打点。5回には1死3塁で西武先発・高橋光成からセンター返しのお手本のようなタイムリーを放った。新人の5試合連続打点は、球団では松竹ロビンス時代の1951年矢野純一、大洋ホエールズ時代の1960年黒木基康に並ぶ最長記録となった。
そして、16日には初回の1死2塁の場面で西武先発・渡邉勇太朗から高めのボール球をうまく弾き返し、センターへの先制タイムリーで球団記録を更新した。さらに9回の第5打席にも犠牲フライを放って4打数1安打2打点。この日は父の日で、スタンドでは元ヤクルトの選手だった父・博文さんが観戦しており、「いい父の日のプレゼントになった」と喜んだ。
筒香嘉智の復帰や蝦名達夫、梶原昂希の台頭などで熾烈極まる外野争いの中、ファームでの1ヶ月で見事に立て直し、昇格してすぐに結果を残すのは、さすが並ではないルーキーと言えるでしょう。
一軍復帰時に.231だった打率は.259まで急上昇。チームも今季最長を更新する7連勝で、一時は6まで増えた借金も完済して貯金1、首位と3ゲーム差の4位でレギュラーシーズン再開となります。
今季はどのチームも決め手を欠くセ・リーグ、さらに投高打低が顕著な状況で、リーグ随一の破壊力を誇る打線が、スーパールーキーの復調とともに、面白い存在になってきました。
文:大久保泰伸
大久保泰伸