総雨量200ミリ超のところも 土砂災害に注意 熊本
熊本朝日放送
28日の熊本県内は、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となった影響で、熊本市では通勤・通学の時間帯に1時間に38ミリの激しい雨が降りました。 川西竜太記者 「激しい雨の影響で、用水路から水があふれ出ています。道路が冠水してしまっています」 阿蘇市では42.5ミリ、菊池市では31.5ミリと、今年一番の激しい雨となりました。 降り始めから28日午後4時までの雨量は、阿蘇市で200.5ミリ、菊池市で150.5ミリ、熊本市で137ミリなどとなっています。 熊本市北区では、のり面が小規模な土砂崩れが起きたということです。熊本県内の学校では、通学中の危険性を考慮して小・中・高校など37校が休校になっています。 川の水位も上がりました。井芹川と健軍川は、一時氾濫危険水位に達しました。去年7月の豪雨で道路が崩れ、片側交互通行が続いている益城町の現場では、斜面を固める土のうが濁流に浸かりました。 この雨で、交通機関にも影響が出ました。JRは豊肥線や鹿児島線で、一時運転を見合わせました。 27日夜から最も多い時で、44市町村で避難所が開設されました。 避難した住民 「2020年7月4日(熊本豪雨で)家が全壊しましたので、恐ろしくて恐ろしくて、それでここに来ました」 気象台によりますと、29日正午までに予想される1時間雨量は、多いところで40ミリ、24時間雨量は多いところで100ミリとなっています。 気象庁は、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるとして、土砂災害に注意するよう呼びかけています。