去年の県内企業倒産 過去10年で最多/埼玉県
去年1年間に、負債総額を1千万円以上抱えて倒産した県内の企業は、過去10年で最も多くなったことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。 調査によりますと、去年1年間で負債総額を1千万円以上抱えて倒産した県内の企業は381件でした。 前の年と比べると56件増えていて、過去10年では最多です。 業種別では、建設業が92件と最も多く、次いでサービス業が87件となっています。 主な要因としては、販売不振などの不況型の倒産が全体の9割近くを占めています。 帝国データバンク大宮支店は、「コロナ禍の政府の資金繰り支援で、歴史的な低水準となるほど倒産件数は減っていたが、経済活動が正常に戻り、コロナ前の水準も上回った」と指摘してます。 今後の見通しについては、物価高や人手不足、金利の動向など、不安要素もあるとしたうえで、「現状程度の件数はしばらく続く」と推察しています。