旧NISAをやっていますが、新NISAになってから投資可能期間が恒久化され、いつ売却すればいいか分かりません。売却のタイミングを教えてください
2024年からNISAの制度が改定され、新NISAになったことで投資可能な期間が恒久化されました。つまり、期限の定めがなく運用し続けることができるようになったのです。 しかしながら、期限の定めがないことで売却・換金のタイミングが分からないという声も聞こえてきます。新NISAを利用している場合、いつ売却すれば良いのか、売却のタイミングについて考えてみましょう。
あらかじめルールを決めておく
新NISAの場合、投資の枠がある限り運用し続けることができます。そのため、売却のタイミングがつかみにくいと捉える人もいるようです。そのような場合、あらかじめ、いつ売却するのかルールを決めておくのも1つの方法です。 具体的には、実際に投資した金額よりも10%増えたとき、20%増えたときに売却する。反対に、実際に投資した金額よりも5%減ってしまったとき、10%減ってしまったときに売却するなどです。 その他、老後の生活費にあてる場合は、現役時代のような収入がなくなり、生活費が必要になるケースがあるので、毎月もしくは2ヶ月ごとなど定期的に売却するのも良いでしょう。 新NISAの積立投資枠は、毎月積み立てて資産を形成する方法です。購入時期が分散されており、取得単価を平準化(平均化)できるのがメリットです。また、長期間運用することで複利効果も期待できますので、元本割れのリスクも小さくなる傾向もあります。売却するときには機会損失の可能性があるため、今後の見通しを考えてから判断することも必要です。
NISAの非課税保有限度額(枠)がいっぱいになったら売却する
新NISAは、今までのNISAよりも年間投資枠が拡大されており、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能になっています。 また、非課税保有限度額は、全体で1800万円、成長投資枠は1200万円です。さらには、非課税保有限度額の再利用が可能になっています。そのため、運用が順調等で非課税保有限度額を超えてしまうような場合も売却するタイミングとなり得ます。 この場合の売却額は、翌年以降、いくら積み立てるのか、投資するのかによって決めると良いでしょう。その理由としては、枠が復活するのが売却した翌年となるからです。