「墨の魔術師」がべた褒め!長嶋一茂の言葉力 極真空手・大山倍達氏の教え基に「自分で勝手に考えた」
タレントの長嶋一茂(58)が9日、東京・有楽町朝日ギャラリーで開催中の書道家・金田石城(せきじょう)氏による個展「言葉力展」(10日まで)を訪れた。 作詞家・秋元康氏、女優・黒木瞳、歌手・郷ひろみ、野田聖子衆院議員らの“座右の銘”を、「墨の魔術師」の異名を取る金田氏が躍動感あふれる「書」で表現。33作が展示されており、一茂は「尊人黙孝 宙心利他」の言葉を挙げた。 極真空手を学ぶ一茂が、創始者・大山倍達氏の「頭は低く目は高く 口慎んで心広く 孝を原点とし他を益する」という教えを自分なりに解釈して作った言葉で「誰かの言葉でなく、この個展の話をもらい、自分で勝手に考えた。“宙心”は心広く持つという意味」と説明。会場では他の作品を目にして「素晴らしい」を連呼し、数々の書に囲まれ「この空間にいるだけでものすごくパワーもらえるよね」と目を輝かせた。 金田氏によると、一茂の書だけでも墨の濃淡や、数種類の筆を試しながら「50枚くらい試行錯誤しながら書き、その中から1枚選んだ」という。「漢字、文字に命があって、筆は楽器。似たものが生まれることはない」と説明した。 一茂は金田氏自身が言葉を選んだコーナーにも興味を示し、「威風堂堂」「炎」の前では「うわ、これはすごいわ。『炎』は本当に燃えてるように見えるもん」と興奮。金田氏が「テレビで見るコメントも妥協しない強い“言葉力”がある。うまい下手じゃなく、きっといいものが書けると思うんだけどね」と書道を勧めると、「僕には芸術性のかけらもないんです。書道も幼稚園以下のレベルなので」と謙遜しつつ、「『下手も芸のうち』という言葉にしてもよかったかな」とまんざらでもなさそうだった。 幻冬舎社長が実現に奔走 〇…個展の実現に奔走したのが、幻冬舎・見城徹社長。今回、座右の銘を寄せた著名人に直接連絡を取り、「言葉」を依頼したという。「だいたい1週間くらいで人選は固まりましたが、みんな快く協力してくれた。本当に感謝したい」。好評なだけに場所を変えての開催を要望する声も出そうだが、今回展示された作品は一点もので、本人たちに贈呈されるため、現時点で展覧会は今回一度きりになる予定という。
報知新聞社