我が名はスーパールーセント!「パールシルエット・トーニング」がイメージカラーだ
マークⅡ、チェイサー、スーパールーセントと似たようなクルマが発売される中で、スーパールーセントの設定は「新感覚の高級パーソナルセダン」であった。その設定通り、他の2代とは違い、落ち着いた風格を漂わせていた。 【画像16枚】スーパールーセント・ツインカム24には、カセット一体AM/FMマルチ電子サーチ式ラジオ&ハイファイスピーカーシステムが標準装備 【我が名はGX71 / トヨタ クレスタ スーパールーセント ツインカム24】 マークⅡがプレステージサルーン、チェイサーはスポーティーサルーンというキャラクター設定だったのに対し、クレスタは「新感覚の高級パーソナルセダン」としてデビュー。3兄弟のなかで、最も上級志向を打ち出したモデルとなっていた。 スタイリングからも、その方向性をうかがい知ることができる、サッシュドアを採用した4ドアボディは、正統派セダンのスタイリングでじつに端正。立体的なフロントマスクが個性を主張し、リアウインドーに用いられた三次元の折れガラスが斬新だ。また、イメージカラーにエレガントな2トーンカラー(パールシルエット・トーニング)を採用するなど、マークⅡ/チェイサーよりも落ち着いた風格を漂わせていたのだ。 とはいえ、エクステリア以外は3兄弟でほぼ同じ。インテリアは、先進的な造形のインパネとボリューム感満点のシートの組み合わせにより、豪華で心地良い居住空間を実現。もちろん、71系で大人気となったワインレッドの内装色もラインナップ。さらに、メモリー付きチルトステアリングやクイックハンドウオーマー、左右調整式リアヘッドレストなど、利便性や快適性を狙った装備も採用していた。 1988年式 クレスタ スーパールーセント ツインカム24(GX71) 全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385 ホイールベース(mm) 2660 トレッド前/後(mm) 1425/1440 車両重量(kg) 1310 エンジン型式 1G-GEU型 エンジン種類 直列6気筒DOHC 総排気量(cc) 1988 ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0 圧縮比 9.1:1 最高出力(ps/rpm) 140/6200 最大トルク(kg-m/rpm) 17.6/4000 変速比 1速2.804/2速1.531/3速1.000/4速0.735/後退2.393 最終減速比 4.778 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも) タイヤ 195/70R14(前後とも) 発売当時価格 258.5万円 初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部