「飛躍力を鍛えて」宮沢りえが挑む、KERAの新作『骨と軽蔑』
2024年は舞台の年になりそう
──KERAさんの作品も、誰もが主で誰もが脇という印象があります。今回もそうなりそうな気がしますが、『骨と軽蔑』というタイトルからどんな想像をされていますか。 私はこのタイトルを見たときに、「好き!」って思ったんです。骨というのは命が果てた後に剥き出てくるものなので、それがどんなふうに出てくるのか。きっと楽しい会話劇ではないだろうなと思いますけど(笑)。強さと弱さとか、美しさと醜さとか、怖さと面白さとか、さっきお話したような両極に振れる世界観なのかなとは思っています。 ──これが2024年の最初の舞台になります。ご自身に期待するのはどんなことでしょう。 24年は舞台の年になりそうなんです。どれもすごく飛躍をしなければ成立しないような作品や役ばかりなので、常に今までの自分ではダメだと思っていますけど、それをより強く感じる1年になるのではないかなと。だから、できるだけ高いところに飛べる力を鍛えながら、誠実に一つひとつ乗り越えていけたらなと思っています。 取材・文:大内弓子 <公演情報> KERA CROSS第五弾『骨と軽蔑』 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子 【東京公演】 2024年2月23日(金・祝) ~3月23日(土) 会場:日比谷・シアタークリエ ほか、福岡・大阪公演あり