竹内まりや「当たり前の生活が、どれだけ尊くてありがたいかっていうことを実感する日々でした」新作『Precious Days』に込められた思いを語る
◆「Days of Love」の制作エピソード
坂本:『Precious Days』には山下達郎さんとの楽曲「Days of Love」も収録されています。おふたりで曲を作られるときはどういう感じで進められるんですか。 竹内:最初に達郎のメロディーがあって、アレンジもほぼ出来上がっていたんですね。なので、あとは私が歌詞をつけて歌うだけっていう感じでした。達郎の作曲で、私の作詞と歌唱というスタイルをとったのは43年ぶりだったんですよ。 坂本:へええ! 竹内:私が歌詞を書いて達郎が作曲して歌うっていうパターンは、この何年間で何曲かあったんですけど、久しぶりに達郎のメロディーを歌いました。楽しかったです。 この曲は寝具メーカー(エアウィーヴ)のCMソングで、眠りというのがキーワードだったのと、おうし座流星群がやってくるって聞いていたから、それを眺めて祈っている絵が浮かんできて「Days of Love」を作りました。 坂本:おふたりの過ごしてきた時間というのが、こうやって曲になっていくのかなと感じました。 竹内:そうかもしれないです。特別な物語ではなくて日常のちょっとした時間の、ささやかな喜びを表現したいと思いました。
◆矢野顕子が“餃子”を振舞ってくれた!?
竹内:『Precious Days』は全18曲収録で、デラックス盤には映像も入っております。 坂本:「Precious Live Collection」ですね。 竹内:他にも、カセットテープやアナログ盤とかいろいろな形態で出しますので、皆さんのお好みで。 坂本:小さい頃、お父さん(坂本龍一さん)の部屋で、まりやさんのカセットを聴いていたのが今フラッシュバックしました。 竹内:お父さんに手伝ってもらった『VARIETY』のカセットとかあったからねえ。今思い出したんだけど、教授が「本気でオンリーユー(Let's Get Married)」という曲で結婚行進曲をシンセで弾いてくださっているのを見て、なんて贅沢な結婚行進曲だろうって思ったんですよね。 それがイントロに入っているんですけど、レコーディング中に、あっこちゃん(矢野顕子さん)特製の餃子の差し入れがあったから、スペシャルサンクスのクレジットに「Ryuichi Sakamoto & Akiko Yano for delicious gyoza」って書いてあったと思う(笑)。 坂本:ホントですか(笑)! 竹内:カセットで思い出しちゃいました(笑)。 * 竹内まりやさんは、2025年4月から全国アリーナツアー「souvenir2025 mariya takeuchi live」が開催! 詳細は竹内さんの公式Webサイトをご確認ください。 10/23(水)は「TOKYO FM竹内まりやスペシャルワンデー」を実施! 竹内さんが、TOKYO FMのワイド番組「ONE MORNING」(コメント出演)、「Blue Ocean」、「ディアフレンズ」、「All-TIME BEST」(コメント出演)、「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」、「THE TRAD」、「Skyrocket Company」の7番組にゲスト出演しました。 (TOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」2024年10月23日(水)放送より)