ハルメクが狙う「シニア向けプラットフォーム戦略」の全貌
ハルメクのキャッチフレーズは「これからのために、生きてきた」。50歳以上のシニア女性に絞った事業展開を進めている(撮影:尾形文繁)
3月23日、ハルメク・ホールディングス(7119)が東証グロース市場に上場した。情報コンテンツ事業(雑誌『ハルメク』やウェブサイト『ハルメク365』など)を軸に、物販事業(店舗、カタログ通販など)、コミュニティ事業(イベント、旅行など)を展開する同社への注目度は高く、公募・売り出し価格1720円に対して初値は1981円となった。今回の調達資金約41億円のうち、約2.5億円をシステム開発に充てるが、残る38億円が借入金の返済へ回る。今回の上場によって、ファンド傘下での再建、そしてマネジメントバイアウト(MBO)を経て膨らんだ借入金(2022年3月期末の長期借入金は48億9200万円)は大きく減少するわけだ。2009年に前身会社が民事再生法を申請して以降、再建を進め、2022年3月期には売上高252億円(前期比67%増)、営業利益13億円(前期比2.2倍)へと急成長している。ここからさらに成長を加速するべくギアチェンジを行う。2009年から経営トップを務める宮澤孝夫社長に、今後の成長戦略を聞いた。
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山田 俊浩