サッカーコラム 今季のJ1・C大阪に欠かせない存在となった新加入選手とは…
【No Ball、No Life】J1・C大阪が13日の川崎戦に勝利し、2020年7月以来となる首位に立った。その後、21日の名古屋戦に敗れて首位キープとはならなかったが、この敗戦までチームは開幕から8戦5勝3分けと好調を維持していた。 今年のC大阪のサッカーを象徴する存在として注目を浴びているのが、川崎から完全移籍で新加入したDF登里享平(33)だ。左SBで起用されながらも、ピッチ上を自由に動き回り、さまざまなシーンに顔を出すところが印象的なプレーヤーだ。 攻守に高い貢献度を見せ、右SBの日本代表DF毎熊とともに、攻撃的なSBとして攻撃に厚みをもたらしている。存在感を増している登里について、小菊監督は「私がやりたいサッカー、うちが目指すサッカーにおいて、素晴らしいクオリティーをもった選手。本当に必要な選手だった」と説明し、「彼は攻守にハイクオリティー。メンタル的にも前向きでアグレッシブにプレーできる。彼の加入は大きい」と絶賛する。自ら「このチームを優勝できるチームにしたい。それをサポートしてほしい」と口説き落とし、その願い通りにいまでは欠かせないプレーヤーとなった。 小菊監督がさまざまな選手が最もいきる形を考えた結果、「この形が一人一人がいきる。うちにはノボリ(登里)やマイク(毎熊)と攻撃の形にたけた選手がいる」と両SBがその攻撃力を最大限に発揮できるスタイルを構築した。 C大阪にとって、クラブ設立30周年という節目のシーズンである今季。昨季のベースに新たなに加わった選手たちが融合し、進化を続ける。その変化を結果に結び付け、頂点を目指していく。(西垣戸理大)