【PFL】渡辺華奈が体重超過の元UFCヤングにフルマークの判定勝ちで初戦3P獲得「フィニッシュ狙いで少し悔しいけど次に一本を」
2024年4月4日(日本時間5日)、米国テキサス州サンアントニオのボーイングセンターにて『PFL 1: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】前手の右フックをヤングにヒットさせる渡辺。PFLデビューを勝利で飾った。 3日(同4日)の前日計量では、日本の渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)が125ポンド(56.70kg)でパスも、対戦相手のシェイナ・ヤング(米国)が128.6ポンド(58.33kg)と1.18kgの体重超過。 テキサス州アスレチックコミッションのルールのもと、ヤングはファイトマネーの20%を対戦相手に支払う罰金とリーグ合計ポイントに1ポイントのペナルティが課せられた上で、129ポンドのキャッチウェイトでの試合を渡辺華奈が受け入れ、試合は行われることになった。 渡辺が試合を受けない場合、代替選手が代わりに出場となり、リーグ戦のポイントもゼロという状況下、最後の減量のダメージを負わなかったヤングと渡辺は対した。 ▼女子フライ級レギュラーシーズン(129ポンドキャッチウェイト)5分3R 〇渡辺華奈(日本)14勝2敗1分・125lbs/56.70kg ※3P獲得 [判定3-0] ※30-27×3 ×シェイナ・ヤング(米国)9勝7敗・128.6lbs/58.33kg ※体重超過で-1P 体重超過した階級上の元UFCファイターを相手に、渡辺は立ち技の進化から得意の投げ技でドミネートできるか。リーグ戦大事な初戦は、日本時間の4月5日(金)午前7時半からU-NEXTでライブ配信されている。 ヤングに続き、渡辺が入場。脱着の手間を省いてか、柔道衣無しでケージイン。 1R、サウスポー構えの渡辺に、オーソのヤング。左ジャブをパーリングする渡辺は先に圧力をかける。そこに右ストレートはヤング! しかし詰めて組んだ渡辺がバッククリンチ。右足をかけてから左足もかけて立ったままのヤングの背中に乗る。 中腰のヤングは落とそうとするが両脇を差して潰した渡辺はバックからパウンド! リアネイキドチョークへ。横回転でずらすヤングにバックマウントで右足をかけて再びリアネイキドチョーク狙い。中腰で落とそうとするヤングに残り25秒でキムラ狙いも、ヤングがまたぎ腕を抜きホーン。6P獲得はならずもヤングは鼻血。 2R、中央に勢いよく出る渡辺。ヤングの左右を受けたか尻もちを着くが、すぐに立ち上がり組んでバック。亀から立つヤングに背中から降りて右の小外がけで崩す渡辺。ディフェンスに徹するヤングの立ち上がりにすぐにバッククリンチ、小外がけテイクダウンでマウントの渡辺。しかしブリッジで下に。ヤングのパウンドに渡辺は腕十字! いったんは前方に崩した渡辺だが、戻したヤングが腕をクラッチしてまたいでヒザを顔に置いてホーン。ジャッジに尻もちをどう取られるか。 3R、一気に詰める渡辺。左右を突くヤングに渡辺はボディロックテイクダウン! 開始30秒でバックテイク。ヤングの脇を差し上げながら圧力をかける。中腰のヤングに着地してバッククリンチ、サイドバックに変える渡辺。前転狙いのヤングを潰してバックコントロールの渡辺。アームロック狙いのヤングを切り、後方に引き出してバックから中腰になったヤングに下に降りながらアームロック・腕十字狙いもヤングも極めさせず。ホーン。 判定は3-0(30-27×3)のフルマークで渡辺が勝利。体重超過のヤングを相手に初戦できっちり3Pを獲得。 試合後、U-NEXTのインタビューに渡辺は、「朝から応援ありがとうございます。なんとか勝利を挙げることが出来ましたが、フィニッシュを狙いに行ったので少し悔しい気持ちもあります。まだリーグ戦は続くので、次に一本取れるように頑張ります!」と語っている。