富山新港のガントリークレーン故障 能登半島地震の影響、復旧へ富山県が調査
富山県は、伏木富山港新湊地区(富山新港)国際物流ターミナルで昨年9月から稼働させていた新しいガントリークレーンについて、能登半島地震の影響で使用できない状況になっているとして、復旧に向けた調査を行っている。クレーンはもう1機あるため当面の作業に支障はないものの、修理費の規模や復旧の時期は見通せていない。 ガントリークレーンは船上からコンテナを揚げ降ろしするための重機。同ターミナルにある2機のうち、昨年7月に更新し、9月23日から稼働していた機体が地震で故障していることが判明した。機体を移動させるための車輪の一部がレールから外れたという。 機体は高さ58メートル、幅91メートル、重さ745トンと大型で、今回の脱輪によって機体自体の損傷がないかどうかについて、県が製造メーカーを通じて調べている。 同ターミナルでは、定期点検や不測の事態に備えて常時2機を配備し、交互に稼働させていた。県港湾課は「基本的に2機を同時に使うことはないが、荷役の効率は多少落ちていると聞いている。対応を急ぎたい」と話している。
ガントリークレーンの更新は2020年度から取り組み、事業費は16億7100万円だった。