Aqua Timez、キマグレン、COMPLEX、TMG……なぜ再結成相次ぐ? 2024年再始動イヤーの理由は“周年”が鍵に
2018年末で解散したAqua Timezが、2025年8月24日でデビュー20周年を迎えるにあたり、再結成することを発表した。 【画像】Aqua Timez ボーカル 太志の近影 Aqua Timezは2005年8月24日にデビュー。アニメ映画『ブレイブ ストーリー』の主題歌「決意の朝に」(2006年)やドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)第3シリーズの主題歌「虹」(2008年)などでのヒットを経て、『NHK紅白歌合戦』には過去に2度出演を果たしている。しかし、2018年5月に「メンバー総意で解散という決断をしました」と発表し、同年11月18日に横浜アリーナにて行われたライブを最後に解散。今回デビュー20周年を迎えるのに際し、再結成されることとなった。 2024年は昨年に比べ、バンド/グループの“再結成”や“再始動”が活発だ。 先月6月4日には、ISEKIとKUREI(クレイ勇輝)によるキマグレンが解散から9年の時を経て再結成を発表した。キマグレンは2005年の結成から10周年を迎えた2015年7月のラストライブを最後に、ソロ活動やプロデュース業などそれぞれ次のステップへ向かうため解散。その後はそれぞれの分野で精力的に活動を続けていたが、昨年キマグレンの復活を願っていたKUREIの母の死に加え、周囲からの後押しが再結成の決め手となったという。 さらに5月27日には、清 竜人25の再結成も。清 竜人25は、ソロアーティストとして活動していた清 竜人が2014年に立ち上げた一夫多妻制アイドルユニットで、プロデューサー兼メンバーの清 竜人とその妻である女子メンバーで構成。2016年11月に行われたワンマンライブで初披露した新曲の歌唱中に突如として解散を宣言し、翌2017年6月の『清 竜人25 “ラスト♡コンサート”』をもってグループは約3年の活動に幕を下ろした。今回の再結成はユニットの始動から丸10年というタイミングとなる。新たなメンバーとして選ばれた“妻”4名はいずれもすでにアイドルやタレントとして活躍している。 伝説のバンドとも称されるアーティストの再結成も、上半期の出来事だった。デビューアルバムを1枚残して解散したUGUISSが、3月23日に再結成を発表。UGUISSは、現在も第一線で活躍中のミュージシャンである佐橋佳幸(Gt)、柴田俊文(Key)、松本淳(Dr)らが在籍していたことでも知られているバンドで、1981年に結成された。その後1983年にデビューを果たすが、1984年12月に突如解散。その解散から40年の時を経ての再結成となった。 吉川晃司と布袋寅泰による伝説のユニット・COMPLEXの再集結、B'zの松本孝弘(Gt)、MR.BIGのエリック・マーティン(Vo)、NIGHT RANGERやDAMN YANKEESで知られるジャック・ブレイズ(Ba)によるスペシャルバンド・TMGの再始動、WACK所属のグループ・BiSの解散から10年にあたる今年7月8日に初代BiSの最終メンバー6人によるフリーライブ『You've been cheated』が開催され話題となったほか、2017年末より無期限で活動休止しているバンド・モノブライトも一夜限りの復活ライブの開催を発表。2024年の再結成/再始動のニュースが続いている。 今年に入ってから再結成/再始動の動きが見られたアーティストの多くが、2024年から2025年にかけて「解散から○年」、もしくは「結成から○周年」「デビューから○周年」というひとつの節目を迎えることもポイントだ。今回再結成を発表したAqua Timezは「2025年いっぱいの活動」に限定しているほか、先日フリーライブを行った初代BiSの6人のメンバーも同日限りの再集結となった。これらの動きは、“周年”を起点とした動きが音楽シーンで活発化、受容されているとも言えるだろう。 10年前の2014年は、スリーピースバンド・andymoriが解散した年でもあり、今年で解散から10年を迎えることとなる。CDデビュー15周年を迎えた昨年末、レーベルスタッフアカウントとしてandymoriのInstagramとTikTokを開設されるなどの動きも窺えるため、これらのアーティストに続いて何かしらの動きがないか、多くのファンが動向を見守っている。
リアルサウンド編集部