＜巨・広12＞スタンドに帽子を振る阿部監督（撮影・篠原岳夫）

　◇セ・リーグ　巨人3―2広島（2024年6月30日　東京D） 　巨人の阿部慎之助監督（45）が主砲・岡本和真内野手（28）が初回の第1打席で放った先制＆決勝の中前適時打を素直に喜んだ。 【写真】＜巨・広12＞7回、船迫から中川の交代にクレームがつくが問題なく交代は認められ、笑顔で山路球審の肩をたたく阿部監督（撮影・篠原岳夫） 　巨人は前夜の同戦で0―1で迎えた8回に3番・ヘルナンデスの適時打で同点。なおも2死満塁とチャンスが続いたが、4番・岡本和が遊ゴロに倒れて絶好の勝ち越し機を逃し、直後の9回にバルドナードが失点して1―2で競り負けた。 　試合後、阿部監督は自ら切り出して「本人もどうしていいか分からないだろうけど、あそこで切れてしまうことがある。ちょっと考えます」と開幕から全試合で4番起用している主砲の打順変更を示唆。だが、この日28歳の誕生日を迎えた岡本和の4番継続を決断し、主砲も指揮官の期待に応えた。 　この日の試合後、まずは「追い込まれて、コンパクトに打ってくれたんで。あれがいいきっかけになればいいかなと思いますしね。振り回さなくてもああやってコンタクトすれば凄い打球がいくんで。そこをつかんでくれればいいかなと思いますね」と岡本和についてコメントした阿部監督。 　打順変更を取りやめた“翻意”の理由を問われると「考えて、1杯飲んで寝たんだけど、翌朝やっぱり4番だなと思って」と笑顔を見せた。 　新聞各紙の報道を見て刺激を受けたのか？という質問には「あれくらいじゃ刺激にならないでしょ」とさらに笑みを浮かべた指揮官。スイングの修正箇所を伝えたのかという問いには「いや、していないです」と話していた。 　なお、岡本和は相手先発左腕・玉村と試合前まで通算21打数11安打と好相性。この日の2打席を加えて通算23打数12安打とし、対戦打率を.522としている。 　また、岡本和は結局この日は3打数1安打1四球1打点という成績。これで誕生日の打撃成績は通算6試合で.333（21打数7安打）、1本塁打、3打点となっている。