「お金は人の悲しみ、うれしさ、苦しさ、全て見ている」古銭を集め続けて70年のコレクターの思い
一番のお宝は沖縄最古の通貨「中山通宝」
長い年月をかけて集めてきた膨大なコレクションの中から、翁長さんが一番大切にしているという古銭を紹介してもらった。 翁長良明さん: 中山(ちゅうざん)通宝。20年以上かかって手に入れたのがこれです 中山通宝とは、尚巴志(しょうはし)による三山統一以前に使われていた沖縄最古の通貨といわれている大変貴重なものだ。 翁長良明さん: 小さいけどね。これは沖縄の小さい文化財だと思っている。紛れもない沖縄の宝です 翁長さんにとって「お金」とは… 翁長良明さん: お金がなければ何もできない。お金はとっても素晴らしいですが、お金ほど汚いものもない。お金というのは、両面を持っています。何百年、何千年前から人間とともに一緒に歩んできている。そして人間の悲しみ、うれしさ、苦しさ、全部を見ています 翁長さんは、古銭の収集をやめることは絶対にないと語る。 翁長良明さん: おそらく病院で最期に寝ているときでも、何か落ちていたら拾うはず。それくらい集めるのが好きなんですよ。これは死ぬまでなおらない。それでいいと思っている。最高の人生です 時代の流れとともに人々の営みを見つめてきた古銭の数々。企画展では、翁長さんの人生も垣間見えることもできる。 (沖縄テレビ)
沖縄テレビ