【PFL】ムサエフが17勝無敗に。元Bellator暫定王者ストーリーを衝撃KO!
2024年4月19日(日本時間20日)、米国イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナにて、『PFL 3: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)が開催された。ヘビー級&女子フライ級の第1週、ライト級&ライトヘビー級の第2週に続き、2024年3週目は「ウェルター級&フェザー級」のレギュラーシーズンとなる。 【写真】現UFCのMVPも塩漬けにしたストーリーを完全KOしたムサエフ 優勝賞金100万ドル(約1億5千万円)を目指して争う同大会の予選リーグでは、勝利=3ポイント、ドロー=1ポイント、敗北=0ポイントとなっており、その勝ち方が一本やKOのようなフィニッシュだった場合には、1R決着なら3ポイント、2R決着なら2ポイント、3R決着なら1ポイントのボーナス点が加算される。 そんなルールのなか、ウェルター級リーグ戦に、16勝無敗1分のシャミル・ムサエフ(ロシア)がPFLに初参戦した。 ムサエフは、ロシアM-1チャレンジで5戦全勝でポーランドのKSWでも3勝0敗1分け。前戦はロシアのRCCで、UFCで岡見勇信にも勝っているアレクセイ・クンチェンコを1R KO。16勝中9KO勝ちをマークしている。 対するストーリーは、元Bellator暫定王者。レスリングのNCAAディヴィジョン1で活躍し、プロMMAで11連勝。ヤロスラフ・アモソフに判定負けでMMA初黒星を喫するも、その後もマイケル・ヴェノム・ペイジをドミネートするなど3連勝で暫定王者に。2023年2月にアモソフとの王座統一戦で判定負けで陥落。2023年8月にブレナン・ワードを2R パウンドTKOで再起を遂げている。17勝中9KO。 ▼ウェルター級レギュラーシーズンバウト 5分3R 〇シャミル・ムサエフ(ロシア)17勝0敗1分/170.8lbs ※5P獲得 [2R 0分27秒 KO] ×ローガン・ストーリー(米国)15勝3敗/170.6lbs 1R、サウスポー構えのムサエフに、圧力をかけるストーリーが左を振ってから右で差して押し込み両差し。ボディロックで崩すが、ムサエフは残して中央に戻して突き放す。 ムサエフは左ジャブ、右前蹴り。左三日月蹴り。ストーリーの組みを切って、左にサークリング。右カーフのムサエフ。下がりながら左ミドルも。腹に右前蹴りのムサエフ。 追うストーリーに、右後ろ蹴りを腹に突くムサエフに後退するストーリー。ムサエフは左右で詰めてボディ打ち。しかし、ガード固めてストーリーも右を返す。 その上に左右の強打を放つムサエフに、左フック、右ストレートでストーリーはグラつきながらも両足で踏ん張る。 2R、詰めるストーリーの右ローにムサエフは右アッパー! 身体が浮いたストーリーに、さらに強烈な左フックでダウンを奪うと、後ろを向いて立ち上がろうとするストーリーに左フック。 さらに左脇の下から左フック! ストーリーが前のめりに倒れた。ムサエフが脅威の打撃で2Rフィニュシュ、ファブ5=5Pを獲得。 これまでムサエフといえば、RIZINで活躍したトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が名を馳せたが、2024年3月の新生Bellatorを欠場。PFL傘下となったBellatorにまだ出場を果たしていない。 19日の会見では榊原信行CEOが、トフィック・ムサエフの同僚のヴガール・ケラモフが2月の勾留からまだ解かれていないことを明かしている。トフィックに関しても、国外出国が許可されていない可能性があり、今後、PFL&Bellatorにおいて「ムサエフ」は、シャミル・ムサエフの存在感が増していくだろう。