ボーイングの「MAX-10」、ユナイテッド航空が製造中止を指示
(ブルームバーグ): 米航空大手ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは航空機大手ボーイングに、依頼した「737MAXー10」277機の製造を中止するよう指示した。胴体延長型単通路機の737MAXー10は、当局からの認証取得が遅れている。ユナイテッドは認証を得るまで、発注の一部を10より小型の「737MAX-9」と欧州エアバスの「A321」に振り替える選択肢を検討している。
ユナイテッドのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は12日、JPモルガン・チェース主催の投資家会合で「ボーイングが当社のために製造しているMAX-10については、製造を中止しMAX-9を作り始めるよう要請した」と述べた。「MAX-10がいつ認証を得られるか分からない」という。
MAXー10が認証を取得し運航可能となれば、ユナイテッドは使用機をMAX-10に戻す方針だともカービー氏は述べた。
ボーイング737MAX-10納入、27年まで遅れも-デルタ航空CEO
ボーイングの広報担当者はカービー氏の発言についてコメントを控えた。12日の同社発表によれば、2月の737型航空機納入は17機。1月の25機から減少した。
原題:United Tells Boeing to Stop Making Its Long Delayed Max 10s (1)(抜粋)
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Mary Schlangenstein