ガザで国連車両に銃撃 WFP、食料支援影響か
【エルサレム共同】国連機関の世界食糧計画(WFP)は28日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ内にあるイスラエル軍の検問所近くで、WFP職員を乗せた車両が銃撃を受けたと発表した。けが人はいなかったが、ガザでの職員の移動を停止した。食料搬送など人道支援活動に影響が出る可能性がある。 【解説】歴史が生んだ「世紀の難問」…イスラエル、パレスチナの争いはなぜ始まった
車両にはWFPを示すマークが付いていた。国連や人道支援団体の車両はこれまでにもガザで攻撃を受けており、WFPは戦闘の全当事者に支援関係者の安全確保に取り組むよう要求した。 銃撃は27日夜に発生。検問所まで数メートルの場所に近づいたところ、少なくとも10発の銃撃を受けたという。イスラエル側から必要な手続きは受けていたとしている。誰が銃撃したかは明らかにしていない。 一方、イスラエル軍は28日、昨年10月のハマスの奇襲攻撃で殺害後、ガザに連れ去られた兵士1人の遺体を作戦で収容したと発表した。 パレスチナ通信によると、イスラエル軍が27日夜に開始したヨルダン川西岸での大規模軍事作戦によるパレスチナ人の死者は11人になった。負傷者も26人に上っている。