松山・坂雲ミュージアム図書室の名称とロゴ決定 市が本の寄贈やCF募集(愛媛)
松山市は8日、建築家の安藤忠雄さんが坂の上の雲ミュージアム(同市一番町3丁目)前庭に建設し、市に寄贈する図書室の名称を「こども本の森 松山」に決定したと発表し、ロゴマークを公表した。2025年7月のオープンに向け、図書室に置く本の寄贈や、ふるさと納税型クラウドファンディング(CF)による寄付を募っている。 ロゴマークは開館以来、企画展ポスターや図録のデザインを担当してきたクリエイティブ・ディレクター榎本了壱さんが手がけた。「本」「森」「松山」の三つを意識し、安藤さんが設計したミュージアムの特徴である三角形と組み合わせている。 4月に着工した図書室は鉄筋コンクリート造りで、本館2階とブリッジでつなぐ。25年3月に完成予定。小中学生を中心に全世代を対象とし、書架に4千~5千冊の書籍を置く。貸し出しはせず、滞在して本を楽しむことを目的とする。 8日の定例会見で野志克仁市長は、安藤さんの「本を読むことは心の中で旅することです。こどもたちは『心の旅』を通して生きる力を養うことが出来ます」などとするメッセージを紹介した。 書籍について市は予算での購入、CFでの寄付、本の寄贈で、それぞれ3分の1を想定していると説明。CFでの寄付は12月31日まで募集している。目標額は400万円。「ふるさとチョイス」GCF専用サイト、伊予銀行や愛媛銀行など15金融機関の窓口などで受け付けている。
愛媛新聞社