新型コロナ5類移行1年 「影響残る」県内43市町村 観光、医療、商工業根深く 59市町村アンケート
商工業の苦境などを訴えたのは16市町村(27・1%)。地域の会合や団体旅行などの減少の影響が続くとされる飲食店の苦境を訴える事例が多かった。大熊町は原発事故発生後に町内で初めて夜間を含めた営業を再開した飲食店がコロナ禍後も閉店が続いているとした。 伝統行事の中断が続くなど地域づくりへの危機感を示したのは10市町村(16・9%)だった。南会津町では感染拡大中に開催を見合わせた伊南地域の運動会を再開する見通しが立っていない。世代間の交流など重要な役割を果たしていたが、町関係者は「過疎化や少子高齢化が深刻化し、一度中断してしまった行事を再開させる動きは出にくいのではないか」と話した。 市町村はコロナ禍からの回復に向けて国や県に販路回復や人材確保の対策の実施などを強く求めている。 【コロナ禍の影響がどれほど残っているか】 ◆影響が大きく残っている分野がある(5市町)福島、いわき、国見、磐梯、三島
◆影響が残っている分野がある(38市 町村)会津若松、郡山、白河、須賀川、喜多方、二本松、田村、南相馬、伊達、本宮、桑折、川俣、大玉、鏡石、天栄、下郷、檜枝岐、只見、南会津、北塩原、西会津、猪苗代、会津坂下、柳津、金山、西郷、矢吹、棚倉、矢祭、鮫川、石川、玉川、平田、三春、小野、広野、大熊、飯舘 ◆大きな影響が残っている分野は特に ない(14市町村)相馬、湯川、昭和、会津美里、泉崎、中島、塙、浅川、古殿、楢葉、富岡、川内、葛尾、新地 ◆その他(2町)双葉、浪江