沖縄を描いた異色作

　高嶺剛監督の「ウンタマギルー」公開35周年を記念し、8月23日から渋谷ホワイトシネクイントで緊急再上映が決定した。 【フォトギャラリー】「ウンタマギルー」場面写真 　高嶺監督の代表作となった本作は、沖縄県西原町に伝わる民話「運玉義留」をベースに、日本復帰直前の沖縄を描いた創造劇。第63回キネマ旬報 日本映画ベストテン第4位、第14回報知映画賞 最優秀作品賞、ベルリン国際映画祭 カリガリ賞ほか当時の映画祭で絶賛された。 　全編ウチナーグチ（沖縄語）で展開され、日本語字幕付きという他に類を見ない作風。平凡な青年ギルーがふとしたことから身につけた超能力を使って空翔ぶ義賊となって活躍し、島中の人気者になっていくが、その背景には米軍統治下の沖縄があり、沖縄の複雑な立場も垣間見える。主人公・ギルーを小林薫、妹のチルーを戸川純、妖艶なマレーを青山知可子が演じているほか、沖縄の名優たちが出演している。 　1989年の邦画界を圧倒的オリジナリティで震撼させた超異色作を、スクリーンで堪能できる貴重な機会となる。 ▼上映概要 ■上映日程：2024年8月23日(金) ～1週間限定上映 ■上映作品：「ウンタマギルー」1989／日本／120分／カラー／PG12 ※BD上映 ■鑑賞料金：1300円均一※各種割引・招待券不可 ■会場：渋谷 ホワイトシネクイント東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ８階 （公式HP：https://www.cinequinto.com/white/） ※上映スケジュールなどの詳細は確定次第、劇場HPで告知する。