“道産コスメ”がいま注目されています。 北海道産のメロンのタネを活用した美容液に、花びらを使ったハンドクリームなど、その顔ぶれは個性豊かです。 人気の理由を取材しました。 透き通った緑色に輝くジュース。 道産メロンをふんだんに使ったメロンソーダです！ 作っているのはニセコのカフェです。 実はこのカフェ、道産にこだわった「化粧品ブランド」も展開しています。 そのブランドが２０２４年８月、新たな美容液を発売しました。 緑色が特徴的なこの美容液、実は食品加工で捨てられていたあるものが再利用されています。 着目したのが道産メロンのタネです！ （ＩＣＯＲ　宇津木ユミコ代表）「メロンの種子オイルがリノール酸の含有量がとても多いのが特徴。リノール酸は不飽和脂肪酸の一つで、お肌の上で人間が自ら作ることができない」 メロンの種子オイルを使用したこの美容液。 肌のキメを整え、ツヤとハリを与えてくれるといいます。 宇津木さんはこの個性的な美容液を多くの人に知ってほしいと、この日札幌にいました。 道が主催した道産コスメブランドの展示・販売会に参加したのです。 道内のコスメブランド７社が集まり商品をアピールしました。 （客）「やっぱり北海道に住んでいるので、どういう成分とかが注目されているのかなと気になって来ました」 （客）「北海道のものが好きだから今回もすごく興味があって来ました」 厚生労働省によると、このおよそ１０年で「道産コスメ」を製造する会社は２１社、製造販売する会社は１６社増加しています。 なぜいま道産コスメは注目されているのでしょうか。 （産業振興局スタートアップ推進部　深井一未さん）「北海道のものを使いたいという消費者の方とか、食品の廃棄するようなものとか再利用して新しい商品に変えるという商品もありますので、そういうストーリーに魅力を感じる消費者もいるので、そういう方には人気」 イベントには道産の「花」を使ったというこんな商品もー （ナチュラルアイランド　横岡実係長）「こちらがカレンデュラを使ったハンドクリームです」 この鮮やかなオレンジ色の花がカレンデュラです。 白老町の自社農場で有機栽培されているといいます。 花ビラを丁寧に摘みとって乾燥させたあとオリーブオイルに漬け込み、抽出したエキスを使用しています。 （ナチュラルアイランド　横岡実係長）「もともとはヨーロッパのメディカルハーブなんですけれども、手荒れだとか、キメを整えたり、肌の弾力性を出してくれる効果が期待できます。北海道には薬草がいっぱいあって、そこを自分たちの力でも手を加えながらモノづくりをするというところに魅力を感じて作っています」 地域の魅力と作る人の思いが詰まった道産コスメ。 商品の背景にあるストーリーにも注目です。