柏木由紀アイドル最後の日…AKB在籍17年「つらいこと本当になかった」劇場で涙の卒業公演 秋元氏から手紙も
AKB48の柏木由紀(32)が30日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行い、初の単独センター楽曲「カラコンウインク」など17曲を披露した。 3月に行った卒業コンサートでは涙を流さなかったが、アイドルとして育てられた“聖地”では涙をこらえきれなかった。「当時中学3年生の自分が、こんなに長くAKBにいるとは思ってなかった。すごい楽しくて、つらいことは本当になかった。毎日が楽しかった。ファンの皆さんが何があっても応援してくれたから」と感謝の気持ちが口をついた。 “育ての親”である作詞家の秋元康氏(65)から手紙で「恵まれたポジションでなくても、腐ることなく笑顔で頑張っていた。それがアイドルだから。いつまでも応援しています」とねぎらわれた。柏木は「17年間を肯定してもらってうれしい」と目を赤くした。 アイドルが好きだという気持ちは変わらない。「やり残したことはない」と断言しつつ「今のAKBで卒業できて幸せ。私のアイドル人生を認めてくれてうれしい。ファンがいる限り、歌って踊ってステージに立ちたい」。涙を拭いながら「私って泣けるんだ! 悲しい涙ではなくて、楽しいと思ったから出た涙です」と笑ってマイクを置いた。 まさに生きる伝説だ。前田敦子(32)、板野友美(32)ら48グループの黄金期を築いた1991年生まれの“91年組”。現役では柏木だけだったが、ついにレジェンド全員が卒業した。 グループ在籍年数17年という数字は、20代でやめるアイドルの活動期間を考慮すれば、事実上の“最長在籍年数”になる。そのことを自覚した上で、「自分で自分のことを一言で表現するなら私がレジェンドです。アイドル活動17年、楽曲選抜回数50回以上、32歳―。この記録は今後、とんでもない子が出てこない限り、破られない」。胸を張って、AKBでのキャリアを終えた。(増田 寛)
報知新聞社