禁錮2年判決の引率教諭ら3被告が東京高裁に控訴 那須雪崩事故
那須町で2017年3月、登山講習会中だった大田原高山岳部の生徒7人と教諭1人が死亡した雪崩事故で、業務上過失致死傷罪に問われた男性教諭ら3人が12日、禁錮2年(求刑禁錮4年)を言い渡した宇都宮地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。 控訴したのは、当時の県高校体育連盟(県高体連)の登山専門部委員長で講習会の責任者だった猪瀬修一(いのせしゅういち)(57)、副委員長で死亡した8人がいた1班の引率者だった菅又久雄(すがまたひさお)(55)、2班を引率していた渡辺浩典(わたなべひろのり)(61)の3被告。 地裁判決は、雪崩発生の予見可能性や3被告の注意義務違反を認定。同罪が成立した上で、「相当に重い不注意による人災」などと言及し実刑を言い渡した。