愛知・うどんサミット覇者は初参戦「北海道純雪うどん」
愛知・うどんサミット覇者は初参戦「北海道純雪うどん」 THEPAGE大阪
全国各地のうどんを来場者が食べ比べて日本一を決める「第5回全国ご当地うどんサミットin蒲郡」(全国ご当地うどんサミット開催委員会主催)が7、8の両日、愛知県蒲郡市の「竹島ふ頭」周辺で開かれた。北海道から沖縄までの17都道府県から、大会史上最多の28団体が出店。会期中に降雨もあったが計4万1000人が訪れ、各地自慢のご当地うどんに舌鼓を打った。来場者が投票した3万832票の集計の結果、初参戦した北海道純雪うどん(北海道札幌市)が2942票を獲得し、5代目グランプリに輝いた。
北海道の雪の白さと麺の白さを合わせ「純雪」
地元愛知県の最高位は、金鯱カレーきしめん(名古屋市)の2位で、2496票が入った。北海道純雪うどんは、北海道産小麦のきたほなみを使った、もちもちとしてこしのある麺が特徴。つゆは北海道標津産の鮭を使った鮭節(さけぶし)のだしを使い、コクや優しく後を引くうまみを引き出した。 名称にある「純雪」は、北海道の雪の白さと麺の白さを重ね合わせてイメージしやすい言葉として、組み入れたものだという。 会場では、来場者に麺やつゆの良さをそのまま感じてもらおうと、かけうどんにして提供。刻みネギやかまぼこのほか、ホタテの天ぷらをトッピングしてボリューム感を出した。 同うどんを食べた女子高校生(16)は「16年生きてきたけど、こんなにおいしいうどんを初めて食べた」と声を弾ませた。
全国各地で開かれる北海道物産展にも出展
伊藤重博店長(26)は「北海道のおいしい素材を最大限生かしたうどんで優勝できて、うれしい」と喜んだ。同うどんはもともと製麺所として、業務用途の麺を製造販売していた。全国各地で開かれる北海道物産展にも出展しており、飲食スペースでラーメンやうどんに調理して提供していた。その際、来場者の反応が良かったことから、2010年にセルフ式の店舗を開店した。 オーナーの松平孝司さん(56)は「初参加でグランプリは正直驚いた。今後も全国で開かれる物産展などで、北海道のおいしいうどんをPRしていきたい」と話した。
ご当地うどんサミットは、滋賀県東近江市で第1回から第3回までが開かれた。2013年の第3回大会では、愛知県蒲郡市のご当地グルメでアサリだしが特徴の「ガマゴリうどん」が3代目グランプリに輝いたことから、同市がサミット誘致を行い、第4回大会から同市内で実施されている。次回の第6回大会も蒲郡市で開かれる。 (斉藤理/MOTIVA)