（写真：Game*Spark）

「海賊」って言葉はいい響きですよね、これぞ自由な海の男ってな感じで。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」とかもそうですが、法律や権力なんて気にもせず、欲しけりゃ奪い気が向きゃ襲いのやりたい放題。とても現代ではできない生き方ですがそこに憧れるというかなんというか。 【画像全29枚+映像1本】 仲間内で夜は陽気に酒を飲み交わし、船上ではシーシャンティを歌いつつ作業をする。風の吹くまま気の向くままの船乗り生活、実に羨ましい限りです。 本日ご紹介するサンドボックス型海賊RPG『Caribbean Legend: Sandbox』は、西暦1654年のカリブ海を舞台とした海賊として自由な生活を楽しめるゲームです。 若きフランス人貴族と名うてのスペイン人傭兵、機知に富むイギリス人企業家のいずれかを主人公とし、冒険に交易、そして血沸き肉躍る海賊行為まで行うことができます。 なんといっても海賊ですから、兎にも角にも船が大事。少しでも大きく頑丈な船に少しでも多くの艦砲を載せ、さらに優秀な副官も雇ってととにかくお金が必要です。 だからといってお金を稼ぐには地道な労働が一番…なんて甘いことをいうのは陸育ちのお坊ちゃまぐらいのもの。海賊なのですからここは手段を選ばず、色々持っていそうな連中からサクッと襲って奪えばいいのです。 痛い思いはしたくない？人として矜持ってものがある？なら仕方がありませんね、人々や総督からの依頼を真面目にこなすか、あるいは一攫千金を夢見て探検してみるのもいいかもしれません。海賊らしさはありませんが、まぁどう生きようがその人の人生ってやつです。 広い世界に広い海、ここを舞台にその名の轟く大海賊になってみせようじゃありませんか。 『Caribbean Legend: Sandbox』の実内容に迫る！ まずはオプション画面から。サウンド設定やゲーム設定などなど一通り揃っています。残念ながら記事執筆時点では日本語には未対応、なにかと会話文などの長文を読む機会が多いので対応していると有難いのですが…。 ゲームを開始するとまずはキャラ名やステータスなどを設定することになります。能力値も「P・I・R・A・T・E・S」という表記なのが面白いですね。 設定が終わって本編が始まるとまずは波間に揺れる船上シーンからとなります。この後戦闘チュートリアルとして船員さんが相手をしてくれるので気兼ねなく勝負を受けましょう。 その後船は入港、以降自由行動となります。頭上にアイコンの出ている人は仕事を斡旋してくれるので積極的に話しかけると吉です。ただし依頼によっては「〇日以内にどこそこまで物品の輸送を」なんて時間制限もあったりするので、説明をよく読む必要があります。 ほかにも島中を探検したりしてみてもいいかもしれません。出会うのは人知れず眠るお宝か、それとも武装した盗賊どもかはわかりませんが。 とはいえ本作は海賊がテーマですからね、砲撃戦や移乗戦闘といった海戦もご紹介します。本作では艦船の操作は当時の帆船に準じます。帆を上げ下げしつつ風を捉えれば船は加速し、そうでなければ一気に減速。その気になれば勢い良く相手の舷側へと衝角攻撃もできますし、つかず離れずの砲撃戦や一気に距離を詰めての移乗戦なども行えます。 砲撃戦では前後左右の各方向の砲門数を考えて、正面を向けて投影面積を抑えるか舷側の火力に任せて押し切るかといった選択が重要となります。また、球形弾のほかにもぶどう弾や鎖弾といった弾種選択もそれぞれの効果を考えての使い分けも重要です。 ただ、相手の積み荷狙いなら移乗戦闘が一番です。どうあれ沈めてしまってはせっかくのお宝も一緒に水の中ですからね。荒事は手下に任せて後ろから高みの見物、FF要素があるので下手に銃での援護射撃もできませんからじっと辛抱です。 そのまま連戦に勝利すれば相手の持つお宝はようやく自分のものに。優秀な副官がいればそのまま敵船を鹵獲なんてことも可能です。ゆくゆくは大船団を組んで泣く子も黙る大海賊として名を轟かせる、そんな目標を夢見て追い続けるのも男のロマンではないでしょうか？ 自由度の高さが魅力のサンドボックス型海賊RPGの本作、ぱっと見まるで2000年代前半のゲームのようなグラフィックではありますが内容はなかなか面白いです。島を探検して洞窟を根城にする盗賊団を撃退したり、ひたすら依頼をこなしたりはたまたあらゆる船に攻撃を仕掛けてみたり、海賊らしい自由な生活を満喫できます。 戦闘も少し油断すればゲームオーバーになるような緊張感溢れるものですし、船の操作感もいかにも帆船ってな感じなのもGOODです。『大航海時代』といったゲームが好きな人には刺さるのではないでしょうか？ また、公開されているロードマップによれば「アチーブメントとゴール」「交易路とプランテーション運営」「植民地設立」「海軍や海賊でのキャリア」「新しい主人公や敵・味方の追加」といった要素の追加が計画されているとのこと。いずれも本作の面白さをさらに引き立ててくれそうなものばかりなので、ぜひ楽しみにしておきたいところです。 ただし、現時点では戦闘のモーションやカメラワークに全体的なレスポンス、また初期状態での艦砲の命中率の低さなど気になる点もちらほらあります。今後のアップデートで改善していってもらえれば、なかなか面白いゲームになるのではないかと思います。 スパ君のひとこと 海賊をテーマとしたサンドボックス型RPGスパ！お行儀よく依頼をこなし続けるもよし、海賊らしく奪って生きるもよし、いろいろな生き方が選べる自由度の高さが魅力スパ！…むさ苦しい船内生活でも、このスパ君の愛くるしさで場をってやめるスパ！スパ君を砲に詰めるのはやめるスパ！（ドカン） タイトル：Caribbean Legend: Sandbox 対応機種：PC（Steam） 記事におけるプレイ機種：PC 発売日：2024年2月14日 記事執筆時の著者プレイ時間：4時間 価格：無料