デヴィッド・リンチの評伝発売、“リンチアン”に迫る
映画監督デヴィッド・リンチの評伝「デイヴィッド・リンチ 幻想と混沌の美を求めて」が、明日2月23日にフィルムアート社から発売される。 【画像】「デイヴィッド・リンチ 幻想と混沌の美を求めて」中面 映画「イレイザーヘッド」「エレファント・マン」「ブルーベルベット」「マルホランド・ドライブ」やテレビシリーズ「ツイン・ピークス」「ツイン・ピークス The Return」などで観る者を魅了し、挑発してきたリンチ。本書は“リンチアン(Lynchian)”を理解するための探究書だ。 「リンチアン」とは「リンチの映画ならではのスタイル、感覚、雰囲気、物語の語り口、登場人物のタイプ、ジャンルのアレンジ、話し方、風景、街、ユーモアとホラーの融合、現実というベールの向こう側への旅、心の奥底にある欲望の考察、リンチが故郷と呼ぶ国の奥深くへの探検」を意味する言葉。本書ではリンチの長編映画10本とテレビシリーズ2本を詳しく解説し、貴重な場面写真やオフショットとともに“リンチアン”の謎に迫る。 ■ 「デイヴィッド・リンチ 幻想と混沌の美を求めて」目次 イントロダクション 特定の都市への恐怖 悩ましく暗き物どもの夢「イレイザーヘッド」の内幕 皮膚の下 「エレファント・マン」の驚くべき真実 迷える宇宙 「デューン/砂の惑星」の苦悩と驚異 わが家に勝る所なし 偉大なる倒錯 「ブルーベルベット」 大衆向けのマグリット 「ツイン・ピークス」のテレビ版と映画版の奇妙な事件 オズの国へひた走るエルヴィスとモンロー 「ワイルド・アット・ハート」の逃避行 イン・ザ・ループ 「ロスト・ハイウェイ」を解き明かす 芝刈り機の男 涙腺を刺激する 「ストレイト・ストーリー」 気がつけば謎のなか 「マルホランド・ドライブ」の果てしない誘惑 超現実の旅 「インランド・エンパイア」と踊り明かす きみが好きなあのチューインガム、復活するってさ 「ツイン・ピークス」への待望の帰還 フィルモグラフィ 参考文献 謝辞