【装蹄師・西内荘コラム】年末の大一番有馬記念…ハーツクライにまつわる逸話
担当馬はディープボンド
馬が好きな方にとって、年末の大一番と言えば有馬記念と東京大賞典で締めなのでは 私にとっても有馬記念にはドラマがあって、開業して初めてメジロデュレンで勝ってからダイユウサク、ディープインパクト、ヴィクトワールピサ、ゴールドシップ、ジェンティルドンナで装蹄馬が勝ってくれました。 ダイユウサクが勝ったときは大本命のメジロマックイーンの蹄鉄を勝負鉄に替えるため中山に行っていたみたいなもんだったので嬉しいやら悲しいやらでした。 それには逸話があって、まさかのディープを負かしハーツクライが勝った有馬記念はハーツが馬運車内で大暴れして4肢の蹄鉄がダメになってたのをたまたま到着して厩舎に私がいたので頼まれました。 全部の蹄鉄を新しく打ち替えたまではよかったけど、ディープに勝ってしまうとは予想だにしていませんでした。でもそれが縁で、その後のハーツが遠征したドバイとイギリスでは私が担当することになったからわからないものですね。 そうそう、有馬記念後に引退式をする名馬多く、勝って引退式は絵になるものそういえばディープインパクトの有馬記念のときに履いてた蹄鉄は我家にあり大事に飾ってあります。ディープは引退式を終えて厩舎に帰ると直ぐに北海道に出発でしたが、あの蹄壁が薄くて小さな蹄が、競走馬では見たことない釘穴の無いバランスのとれたきれいな蹄になっていたので、私にとっては集大成の蹄鉄ですから、蹄鉄を履かす必要性雪の無い北海道に旅立つ前に蹄鉄を外ずさせてもらったのです。 今年の私の有馬記念はディープボンドが出走します。装蹄しててはおとなしくなり過ぎた感もあるけれど、6番の絶好枠に魅力のマーカンドに期待できそうです。 29日の東京大賞典はキングズソードにグロリアムンディ、ノットゥルノを担当。中でもキングズソードはパワータイプで大井競馬場の深い砂はもってこいです。グロリアムンディもどちらかと言うとパワー型で大井は合っていると思います。ノットゥルノはマイペースで行ければの条件付きで好勝負できそうです。 ●12月23日(土) ・中山 9R ダミエ ・阪神 1R スマートプレシャス 2R シリウス テイエムミステリー 3R リネアグローリア 9R ルクスノア ロゼフレア レアリゼアンレーヴ 10R アウトレンジ ●12月24日(日) ・中山 11R ディープボンド 12R スマートラプター グットディール ・阪神 1R トーマスフレア 2R ゴールドサーベル 6R スマートスピア 8R マイシンフォニー 9R カレンマックナイト サンデーファンデー 11R イスラアネーロ 以上が装蹄から感じた好感触馬です。
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