恋愛成就願う新スイーツ誕生 富山県氷見市の和菓子店
富山県氷見市大野の和菓子製造販売「次郎平」は、同市薮田地区に伝わる垂姫(たるひめ)伝説にちなみ、恋愛成就を願うスイーツ「恋珀糖(こはくとう)」を考案し、1日から販売を始めた。灘浦みかんやイチゴなど氷見産フルーツの味が楽しめる琥珀(こはく)糖で、見た目もハート形に仕上げた。恋人ら多くの人が氷見を訪れるきっかけにしたいとの願いを込めている。 薮田地区には垂姫神社があり、山、海の神に恋を許されなかった海人と垂姫が、地元の人たちの祈願によって恋が成就したという伝説がある。以前は伝説を伝える看板があったが現在はなく、知ってもらう機会がないという。 恋珀糖は、恋がかなう愛の神社としての垂姫神社を知ってもらい、氷見の盛り上げにつなげようと企画。内側はゼリー状だが、外側はシャリッとした食感が味わえるように工夫した。現在は1袋に4種類の味の琥珀糖を20個入れており、近くキウイ味を追加する。 高岡市のリボン手芸教室「HIMENA」と連携し、パッケージにはチャーム付きのラッピングリボンを添えた。一つ一つ色やデザインを変えており、選べる楽しみを味わってもらうほか、開封後はアクセサリーとしても使えるようにした。相性を占う恋みくじも入れた。
店頭のほか、近くインターネットでも販売する。加野邦彦専務(61)と手芸教室を主宰する畑美代栄さん(59)は「皆さんの幸せを願う菓子。恋のスポットとして氷見を訪れる人が増え、活気につながればうれしい」と話す。