9日の近畿地方は、高気圧に覆われ連日のさわやかな青空に恵まれたが、朝晩の気温はその分低く、大阪管区気象台によると、大阪市内の最低気温は5.6度を観測。最高気温は14.7度まで上がるなど、寒暖の差があった。だが、同時に同市の中心部を走る「御堂筋」のイチョウが黄色く染まり、見ごろを迎えている。

[写真]黄色く染まった御堂筋。夜にはイルミネーションが点灯しそちらもきれいだ=9日午後4時10分ごろ、大阪市中央区で

　今年は比較的暖かかった影響もあり、場所によっては木がまだ緑色の残る部分も見られる。取材中に写真を撮っていると「今年は遅いでしょう」と通りすがりの会社員の男性（48）が話しかけてくる。「しっかりした黄色になって、まだ日が浅い感覚ですね。11月のお休みは紅葉狩りに行っては空振りが多かったんで」と苦笑し、自らも携帯電話のカメラで黄色く染まった木々を撮影していた。 　また、信号待ちをしていた同市在住の60代の女性2人は「心斎橋で買い物してきた帰りやけど、やっと染まった感じやわ。やっぱり御堂筋の黄色はええね。写真撮ってくれる？」と陽気に話していた。 　同気象台によると、あす10日の近畿地方の天気は、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、夕方から は次第に雨が降る見込みだという。